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「人は死んだらどうなるか?〜深夜におかしなテンションになって、友達と語ったことあるよね編〜」

どうも、現在平均寿命より50年ほど若い野村泰弘です。

まだまだこの世でやりたいことが残っています。

ギターで好きな曲が弾けるようになりたいですし、

回らないお寿司屋さんでお腹いっぱい大トロを食べてみたいし、

おしゃれなバーカウンターでカクテルを頼める大人になりたいです。
(お酒が全く飲めません)

まだまだ、やりたいことがあるので、この50年間で叶えられたらなと思います。

そんなくだらない話はさておき・・・

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【人は死んだらどうなるか・・・?】

現在、日本人の平均寿命は約80歳です。

80歳よりも短かかろうが、

長かろうがどんな人に対しても「死」は

平等に訪れるモノですね。

そんな中で人は死んだら、どうなるのか?

皆さんも一度は深夜におかしなテンションになって、

友達と語り合ったことのあるテーマではないでしょうか?

死んだら、どこに行って?

何になるのか?

楽しいのか?辛いのか?

このテーマは人間の永遠のテーマであり、

いにしえの時代から議論されてきました。

「死んだらそこで終わり」

「死んだらそこで試合終了」

と安西先生の様に考える人もいれば、

「天国に行く」「地獄に行く」「仏さんになる」

色々な話がありますよね。

ちなみに深夜におかしなテンションになった友達は「妖精さん」になると言っていました。

ティンカー・ベル的なモノなのでしょうか? 

メルヘンですね〜。

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【天国へ行くの?】

話は変わりまして、

私はお坊さんなので、お仕事で仏式のお葬式に参列いたします。

そんな中で、喪主さんが最後の挨拶で

「故人もこの様な多くの方に見守られて、幸せだったと思います。天国で元気に暮らせると思います。」

お孫さんが「おじいちゃん、天国に行っても元気でね」

などなどお話になられています。

細かいことを言うのであれば、

「天国はキリスト教なんですよね。」

もちろんわざわざ感動的なスピーチをしている時に

「いや、それキリスト教‼︎」

と水を刺す様なツッコミを入れることはしませんが・・・

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【仏さんの世界はどこにある?】

「天国はキリスト教」と言いましたが、

「仏教」では人は死んだらどの様になるのでしょうか?

一般的な仏教の「死後」のイメージだと三途の川を渡って、仏さんになるとか、

仏さんの世界で楽しく暮らす、

空から私達を見守っている、

などなど非科学的なことを想像されるかもしれませんね。

しかし、そもそも三途の川はどこにあるのでしょうか?

仏さんの世界はどこにあるのでしょうか?

Google Mapで検索してもピンが刺さることはないでしょう。

行き先の分からない旅行ほど怖いものはありません。

仏教における「死んだらどうなるか?」は非科学的なものではなく、

意外と合理的で現実的な答えを出しています。

※余談ですが、出ないと思ってGoogle Mapで「三途の川」を検索したら、

愛知県に「三途の川」という老人ホームが出てきました。

なかなか攻めたネーミングの老人ホームですね・・・

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【体と心】

大前提の考え方として人間には「体と心」がありますね。

では、人は死んだ後、「体」はどうなるのでしょううか?

「心」はどうなるのでしょうか?

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【人の体】

ここからは自分が亡くなったことを想像しながら、お読みください。

あなたの体は亡くなった後、棺桶に入り、お通夜・お葬儀がしめやかに行われ、

涙、涙の中、式が終了していきます。

お葬式が終わると、あなたは斎場に運ばれて、火葬用の焼却炉に入っていきます。

火葬には大体2時間ほどかかります。

熱い炎の中であなたは少しずつ焼かれて、あなたはいつの間にか骨だけになっていきます。

家族が棺桶を開けてみるとあなたの骨だけが出てきます。

しかし、よくよく考えてみると、骨以外はどこに行ったのでしょうか?

人間の体の約70%は水だと言われています。

体重が60kgであれば42kgは水なのです。

あなたを作っていたほとんどは焼却炉から煙突を通って細かい水蒸気となり空へ上っていきます。

そんな細かい水蒸気のあなたは雲となり、雲のあなたは雨になり、雨のあなたは大地に降り注ぎます。

大地に降り注いだあなたは

植物の栄養となって、綺麗な花として咲いたり、

海に落ちて、プランクトンとなり、魚に食べられて、魚の一部になったり

川に落ちて人の飲み水になって、

人間の体の中で生きたりと

様々なモノに生まれ変わります。

もしかしたら、

今あなたのお家の花壇に咲いている綺麗の花は、

食卓に並んだ魚は

今あなたが飲んでいるお水は、

昨日、亡くなった誰かの一部がめぐりめぐって、

あなたの目の前に現れているかもしれないのです。

これはほんの一部の話ですが、

我々は死んだら試合終了ではなく、

この地球上に残って色々なモノに生まれ変わります。

少しスケールの大きな話になりましたが、

地球はこの様な生命の営みを46億年続けているのです。

仏教ではこれを「輪廻転生」と言いますね。

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【人は死なない】

人に限らず、全てのモノは生まれ変わり続ける。

人は体が亡くなったら終わりではありません。

体は原子レベルまで小さく小さく分解されて、

新たなモノになるのです。

お釈迦さんは「人は死なない」と言っています。

例え、今の自分の体の形が変わったとしても、

めぐりめぐって、

新たな生命の中で、生きているという事は

死んだようで死んでいない、生きている。

そんな考え方をされていた様です。

人間の平均寿命が80年?

人間という体では80年かもしれませんね。

でも、あなたはもうすでにはるか太古の昔から何十億年も生き続けている

スーパー御長寿さんなのかもしれませんね。

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【つづく・・・次回予告】

※本当は死んだ後、「心」はどうなるかについて書きたかったのですが、

あまりにも長くなりそうだったので、来週書きます。

お楽しみに〜‼︎

ちなみに私の子供の頃、深夜のテンションで友達と語り合った時、

「人は死んだらどうなるか?」の話よりも

「誰が誰を好き?」の恋愛トークばかりしている人間でした。

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【自己紹介】

大師堂様20190727_0108

野村泰弘 (のむら たいこう)

1991/10/28生まれ 福井県福井市出身 日蓮宗僧侶

福井市の中心に位置する足羽山内のお寺「弘法院大師堂」執事長を務める。

難解で近寄り難いイメージの強いお経を今の人にも分かりやすく伝える事を信念にお坊さんをしています・・・

お経の中身って意外と面白いんですよ。

お寺・お経・仏様・お坊さん、なんだか堅いモノに感じますよね。

意外とそんなに敷居の高いものではありませんよ・・・

【足羽山 弘法院 大師堂 】

〒918-8021
福井県福井市門前町 宝石山17−1−1


TEL: 0776-36-8772


Email:taishido.asuwayama@gmail.com

URL: https://asuwayamano-otera.com/

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【イベント告知】

保育×死生観というzoom会を毎月2回行っています。

◎11/21(日)zoomオフ会        
 20:00〜21:00
テーマなしでゆるりと濃ゆくお話する会です^^
お坊さんに聞きたいこと、参加者同士で話してみたいこと、軽いことでも壮大なことでも何でもオッケー

◎11/26(金)保育×死生観
20:30〜21:30(22:00)
テーマ:
◎人は死んだらどうなるの…?
◎目に見えないものの存在

保育×死生観の参加費はこちらに記載してあります
https://note.com/maimichan/n/n7026b8751ac0

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