《情報》地方独特!戻り便という仕組みを知っていますか?
東北(地方)の物流費について知っておくべき要素があります。
まず、東北→東京の物流費は関東圏内と大差なし!といった記事を先日書きました。安心してオファーいただけます。
↓これですね
そこから一歩踏み込んだ話になります。
第二の誤解、とでもいいましょうか。
以下が参考です。
東北で製造して東京へ放り込んだ場合、物流費が変わらないのはわかりました。しかしミールキットは様々な食材を組み合わせる必要があり、そのパーツを調達しなければならないです。東京に集中している冷凍倉庫から東北に運び込んでの製造は関東圏内で製造するより割高となるのでは?
こんな話をかれこれ10万回くらいもらっているんですよね。
このままでは過労死しそうなので説明します。結論、東京→東北の物流費は東京→埼玉や茨城と同じか安い、です。いや、安いと言い切っていいと思います。これはシステム的なものです。
少々業界独特な要素になります。
一般的に原料メーカーと製造工場の商売は2パターンです。
①納品ロット:最低10CS~
10CS以上で指定の場所まで届けますよ!
②蔵前:最低1CS~
1CSからでOK!保管してある倉庫まで取りに来てね!
①は便が売り手持ちなので商品代+便代で取引
②は便が買い手持ちなので商品代のみで取引
関東圏内の取引は①が多いです。
しかし、東京→東北の基本は②となります。
買い手が便を手配するため運賃はかかるのですが「戻り便」という地方独特のシステムが存在します。この戻り便は格安で東京から荷物を集荷し、東北に持ち込むというすばらしいシステムです。
東北の物流会社は東京で納品後、空となった便を有効活用します。
どうせ東北に戻るなら納品した東京周辺倉庫で荷物を集荷し、東北近隣の企業に納品することで商売ができる方がいい。これも徹底的に共配が組まれているため効率的です。
ただ不安要素があります。
まだ荷物が集まってないから東北帰るのもう1日くらいかかるわ!すまんなー!もうちょいまっててなw
こんな事態が多発します。
いやいや、それは困るが…まぁいいかw
それが地方文化というものなので受け入れます。
自分も当初はこの独特なゆるーい仕組みにカルチャーショックを受け?苦労しましたが次第にそれを考慮した調達段取りを組むようになり解消しました。これは完全に慣れです。
まとめると…
納品:東北→東京のバッキバキ鉄板ライン
+
調達:東京→東北の戻り便ライン
この仕組みをうまく活用すれば東北における物流費問題を解消できます。
全ての製造工場がこれをフル活用しているわけではありませんのであくまで参考です。これをうまく使わないと倍以上の運賃がかかったりするのが普通なのでおさえるべき要素ではあります。
ついでに上記をフル活用することで物流費問題を解消し、いい条件を出してくるミールキットメーカーをこっそり紹介します。
↓こちらです
物流担当
佐藤