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後ろの黒板にて。〜今週の地球のお話〜 #3

元県立高校教師の私。
”もしも”教員に戻ったら、というテーマで書いたものです。
高校生になった気分でお楽しみください😊

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イギリスのブライトンに3か月いた時の話。


サッカー日本代表の三笘薫選手が所属しているブライトン。ホームのアメックススタジアムにプレミアリーグの試合を見に来たのは今日が2回目。4月の終盤、春のど真ん中であってもおかしくない季節だが、ここ最近は冬が戻ってきたような天気だ。私の手には、ブライトンの手袋がはめられている。

緑のフィールドを囲む青い芝と青いベンチ、好き。

三笘選手は現在ケガで戦線離脱中であるが、私はチーム全体が好きな、いわゆる”箱推し”であるため問題はない(もちろん、残念な気持ちがないわけではない)。好きな選手は他にもたくさんいる。2番目に好きな選手は誰だろうか。前回の初観戦で、自分の目でプレーを見て好きになった選手、ギルモア選手かな。(ただし、2024年3月現在、彼も離脱中…泣)

ブライトンの大通り、よく見ると上空に”Seagulls”(ファンの呼び名は、カモメ)

自チームだけではない。今日の相手は、欧州王者のマンチェスター・シティ。シーズン終了まであと5試合の最終盤、ハーランド選手を欠くものの、シティは本気のメンバーで来た。眼の前に、デ・ブライネ、フォーデン、ベルナウド・シウバ、ウォーカー、グリーリッシュ……目が幸せだった…。おっといけない、あまりの感動と興奮で敬称”選手”をつけ忘れてしまった。とにかく、その夜ブライトンは惨敗したが、私は素晴らしい時間を過ごした。

スタジアムのショップ、我慢できずに買い物しちゃうよね。

スポーツでも、バンドのライブでも舞台鑑賞でも何でもよいのだが、今までテレビやスマホ、本で見ていた自分の好きなものが、いざ自分の目の前に現れると、人は大きな感動に包まれる。そしてそれは、日本という国の内でも外でも、変わらない。

一緒に働いているブライトンの日本食レストランの友人がいる。彼は、アメックススタジアムの目の前にあるUniversity of SussexでInternational Developmentを学んでいる。私より若いが、賢く、優しく、イケメンで、私は彼に仕事を教えてもらえて本当に感謝している。

彼は、ブライトンの年パスを買い、全てのホームゲームを見に行っていると聞いた。先日は、アパートの前の小学校に、ギルモア選手が現れて、現地の子どもたちと交流していたのを見たから、レポートを書く手が止まってしまったとも言っていた(笑)。さらにはなんと、先日のワールドカップとアジアカップの時には、カタールまで飛んだらしい。わお。

みんなの知らないところに、すごいことをしてる日本人は世界にいる。彼らのようになりたいと思った人へ。何をすればいいのか、特別に教えてあげる。”今日”、”今”、やるべきことを、頑張ること。その小さな一日の積み重ねが、将来の広い世界に連れて行ってくれる。
学校生活、今日も笑顔で頑張って。地球の反対側から、応援しています!

To
〇〇クラスのみなさん

From
住所:地球
名前:Taiga先生

P.S.
いくつかの学校で、クラスの後ろの黒板に、掲示いただいております。先生方、お忙しい中でも、私のメッセージを生徒たちに届けていただき、本当にありがとうございます😊

#後ろの黒板にて


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