人と場所、どちらの方が好きなのか

メキシコ中部の世界遺産の街、グアナファトに滞在して3週間が経つ。ノマドワーカー、いわゆる海外でリモートワークをしながら好きな場所で生きていく人になるための、10職種を体験するワークショップ「ノマドニア」に参加しているが、あと1週間でこの生活も終了する。

少し個人的な話になるので、書きたい気持ちと恥ずかしい気持ちがせめぎ合っているのですが、タイトルにも書いたこの話。

1. 「人」と「場所」


ちょうど1年前の5月7日、私は日本を飛び立ち1年間のワーホリ生活をカナダ🇨🇦で始めた。私のこの拙い文章を読んでくれているあなたにも、いつか死ぬまでに訪れてほしいバンクーバーのビーチ「English Bay」、バンフのゴンドラの山頂「サルファーマウンテン」、絵葉書そのままの美しすぎる色を持つ湖「モレーンレイク」と「レイクルイス」。人工でない、地球が生み出す光のショー、”オーロラ”を見ることができる「イエローナイフ」。

あまりに地球が美しすぎて、一人で泣いた。泣いたというか、勝手に泣けてきてしまった。そんなキレイな景色を見ながら、考えていたのがこれ。「私は人と場所、どちらの方が好きなのだろうか」と。

時は遡り、今から1年と4ヶ月前の日本でのお正月、私は当時仲良くさせてもらっていた大切な人に、お別れを告げられた。だいぶ、引きずった。笑 とんだ新年の幕開けになってしまった。笑笑 5月、カナダに到着後もバンクーバーの語学学校の友達に「新しい国に来て新しい出会いもあるかもしれないんだから、前向きに行きなよ〜もったいないよー!」と励ましてもらったけど、それでも自分の心は自分でコントロールできるほど容易ではなかった。

2023年が始まる頃にはだいぶすっきり切り替えられた気がするのだが、美しい景色を見るたびに、それを見せたい人を想ってしんどくなった。


私のこの問いに対する自分の答えは、「人」。「場所」よりも、「人」の方が好き。どんなにキレイな景色があったとしても、好きな人が隣にいてくれた方が嬉しい。これは恋愛に限らず、私のことを大切に想ってくれる友達や家族、そしてこれを読んでくれているあなたも含む。こんな私のNoteを時間を割いてわざわざ読んでくれて、本当に愛しか感じないよ。日本人同士だとなかなか恥ずかしいけど、カナディアンのノリで、ハグしたいくらい。笑 ありがとー!って愛を込めて。
そんな感じで、私は「人」が好き。

でもね、そんな大好きな人がいたとして、ずっと一緒にいたいと思ったところで、自分の中身がすっからかんだと、自分の個性の質量が軽いと、いつか飽きられてしまう。簡易的な日本語で言うと「社会経験」とでも言えばよいだろうか。英語だと「Life Experience」振られた理由の1つはたぶんこれ。笑
教員しかやってなかった私は、彼女を引き留め続けられるほど魅力的な人にはなれていなかったのだと思う。

だから、私は新しいこともやってみたい。いろんな世界も見てみたい。行ったことのないヨーロッパにも行ってみたいし、ウユニ塩湖とかも見てみたいし、いずれは南極とかだって楽しそうだから行ってみたい。だからこのノマドニアのプログラムに参加できて、自分の進みたい方角に一歩ずつ歩き始めることができて、本当に嬉しくてしょうがない。

2. 「幸せ」で「寂しい」

恋愛どうのこうのを一旦抜きにして、ノマドニアのお話。

普通に生きていたら知り合えないような、ものすごくものすごく尊敬する講師の方たちにワークショップをしていただけて、言葉に表せないくらいの感謝の気持ちでいっぱい。出会えてよかった、メキシコ特別回の講師をしてくれてよかった、幸せでいっぱい。だけど、明日も一人、次の街に移動してしまう。10日後には我々参加者も含めてみんなそれぞれの場所へ旅立ち、バラバラになっている。次はいつ会えるのかもわからない。何も決まっていることはない。否応もなく、寂しさを覚えてしまう。

でも、昨日の飲み会で講師の方が言ってた。「ノマドは基本的に一人」なのだと。集まって会えることの方が珍しいのだと。だから、次みんなに会えるときまでに立派になっていたい。ちゃんと成長していたい。尊敬する人たちに、大好きな人たちに近づきたい。ノマドニアのおかげで、私も好きなことで稼いで、好きなことをして地球で生きていますよ、と言いたい。

ノマドニア初日の挨拶で言った言葉、「参加者の中の誰よりも一番多く吸収して、一番頑張りたい。」人より不器用で飲み込みも早くないけど、そのくらいの覚悟で今のところ来た。熱を器用に等分できないからスペイン語の勉強や観光、英語の勉強にあまり気持ちを向けられなかったくらい。(屋上テラスでギターは弾いてたけれど笑)


昨日。
それを、感じてくれてる人がいた。私が頑張っているのを、見ていてくれている人がいた。たいがさん頑張ってるよね、って言ってくれる人がいた。尊敬する人に、そんなことを言ってもらえた。嬉しかった。色とりどりのきれいな町並みのせいじゃなくて、お酒のせいじゃなくて、音楽のせいじゃなくて、夏の匂いのせいじゃなくて、その人の”言葉”のおかげで私は昨日、世界で一番幸せだった。


やっぱり私は、どんな美しい場所より、人の方が好きなのだ。


大好きな人に、大好きだと思ってもらえるように。
カッコいいなと思っている人に、「カッコいいね」って言ってもらえるように。
自分を磨き続けるために、私は日本じゃなくて地球で生きる。

たくさんみんなに幸せをもらってるから、私の精一杯の愛情で、できる限り返していくことを、ここに約束したい。頑張る。



まだプログラム終わってないからなんとも言えないけど、Studioを使ったWeb制作や、動画編集で生きていきたい。私の”作品”で誰かを笑顔にして且つ報酬ももらえたら、嬉しくてたまらないんだろうな。他にもいろいろやりたいけど、とりあえず。

お仕事ください。笑

仕事面でも、人間性でも、毎日一歩ずつ成長し続けるから、よろしくね!笑仕事任せたいとか、会いたいとかって思ってもらえる人になってみせる!だから、応援して見守ってほしい。笑 私も、あなたのことを大きな愛で応援してるから、忘れないでね!あなたの大切な時間をくれて、私のNoteを読んでくれて、本当にありがとう。

中村 大雅


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