芸人になったきっかけ#2
高校を卒業しNSC40期として入学をした友達は
わずか一ヶ月で辞めたと電話で告げてきた。
理由は入学前にコンビ入学する予定だった
相方に入学前日で逃げられ、極度の人見知りで
ある彼はその性格が仇となりピン入学の人が
コンビやトリオを組むための相方探しの会という
ディスカッションの授業で誰にも声を掛けれず
辞めてしまったのだと言う。
僕は当然びっくりしたし、何よりもお笑い芸人としてのポテンシャルもあり誰よりもお笑いに情熱を
注いできた彼がそんなしょうもないことで芸人人生を諦めた事に悲しくなったので、当時
アニメーション専門学校に通ってた僕はもし、僕とコンビを組んで入学していたら卒業してからも
お笑いをやっていたのだろうかと考えるようになった。
僕は僕で専門学校を入学してから早々に懇親会が開かれ、そこで隣に座っていた男子とお互い
プロフィールを交換して話し合い、前に出て
他己紹介をしたい人は前に出て発表するといった形だ。
そこで僕らはトリで漫才形式で発表し合う事になった。相手の名前が吉田、僕の名前が奥田という事もありコンビ名はよしだおくだで漫才風他己紹介を
披露したのだが、大勢の前で何かを発表することが
今までなかったので僕はコンビ名を行った瞬間
頭が真っ白になった。
しかし口だけはずっと動いているという意識はあり
何故かウケていることも感じていた。
そして無茶振りで相方に綾野剛さんのモノマネをさせた事も覚えている。3分程度の漫才風他己紹介が
終わった後、大勢の拍手が目の前に飛び込んできた
僕はその時、人前で漫才をしてウケてる事に今まで味わった事のない快感を覚えた。
そこから僕は一日一回は何かでウケて貰いたい。
笑われたいと思うようになった。
しかしあれだけ7:3の割合で僕が喋っていて
目立っていたと思いきや、翌日には僕の存在など
忘れられていて相方だけが綾野剛とイジられるようになり「お〜い、奥田のせいで綾野剛って呼ばれるようになったやんけ〜💢🥰」とまんざらでもない人気アピールをされ続け、
僕が踏み台になっただけなのであった。
次回に続く
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