7/31(日) アイビスサマーダッシュ(G3)

お久しぶりです。
今しがた土曜の新潟12R(芝1000m)を見ていました。
馬券は見事に外しました。ただ、傾向は見えました。
基本的に外枠有利と呼ばれる新潟千直ですが、果たしてどうなるのか。
じっくり考えていきたいと思います。

全頭コメントの前に…

アイビスSDは本当に外枠が有利なのか 


netkeiba.comより引用

こちらのデータを見ると8枠の単勝回収率236%、6~8枠の複勝回収率の高さが目につきます。11番枠から外が好走しているようです。ただ、連対率(1着か2着になる確率)は8枠>2枠>7枠>6枠、複勝率は7枠>8枠>6枠>2枠と2枠も意外と活躍していることが分かります。しかしこれだけではデータが足りません。

重賞ナビより引用

新潟千直で行われた過去の全レース(2021年まで)のデータを見ると勝率、連対率、複勝率のすべてで8枠がトップ。連対率と複勝率のトップ3はすべて6~8枠という結果になりました。2枠が好走しているのはアイビスSDだけかもしれません。

以上より、やはり開幕週とは言っても、他のレースでほとんど走らず芝が荒れない外枠ラチ沿いは明らかに有利だということが分かります。外枠有利は余程のことがない限り無視することは出来なさそうです。


以上を踏まえて全頭コメントです。


①ライオンボス…△
この馬の見解を書くためにこのノートを執筆しているといっても過言ではありません。枠データではあえて語りませんでしたが、過去10年のアイビスSDで唯一1枠から馬券に絡んだのが昨年のバカラクイーン(14番人気3着)であり、結果1枠の複勝回収率がバグってます。当馬は今年で7歳ながら、過去のアイビスSDに3回出走して1着1回、2着2回と連対を外していません。さらに千直を4勝しており、まさに新潟千直のために存在している馬です。昨年の韋駄天Sでは1人気9着に破れ「さすがにライオンの時代もここまでか」と思わせながら本番では見事に2着、適正だけでなく精神面でも成長を遂げました。鞍上は初コンビとなる坂井瑠星騎手。先日行われたイギリスのサセックスS(G1)ではバスラットレオンとともに格上挑戦ながら果敢に逃げを決め、4着に残しています。イギリスのG1から日本のG3へとやってくるので精神的にも余裕がありそう。このコンビが1枠1番で内ラチ沿いを走る通称”バカラクイーン戦法”をやってこないはずがなく、うまくスタートを決められさえすれば馬券内は固いと思われます。そのため3番手評価としました。本日7/30の新潟12R(芝1000m)で最内枠から内ラチ沿いを逃げたケイティレインボー(9番人気)もクビ差4着まで迫っているので、内ラチ沿いの芝は生きてます。不安を要素を上げるとすれば初の斤量58kgで、過去10年で斤量58kgを背負った馬は(0,0,0,3)となっており、調教師も「怪我で予定が延び、万全とは言い難い」というコメントを残しているくらい。


②トウショウピスト…消
2走前の韋駄天Sでは16人気15着、前走の福島テレビOP杯でも16人気16着と調整がうまくいってなさそう。連闘も✖。今年で10歳の高齢馬でもあり8歳以上は(0,0,0,14)と厳しい。


③オールアットワンス…消
昨年の勝ち馬。アイビスSDでは悪くない2枠を引いたが、斤量は昨年よりも3㎏増え54kg。調教師いわく「夏に強い馬で、馬体もしっかりしてきた」とのこと。前走の韋駄天Sでは内枠から0.4差の7着。善戦できそうだが馬券内は厳しいか。


④スティクス…△
この馬、テンが異常に速い。というのもテイエムスパーダがレコードを記録した今年のCBC賞で、前半3ハロン31.8秒という鬼速ペースを2番手で追走し7着に粘っており評価できる。2走前の韋駄天Sは10着だったがこれも内枠。前走のスピードが再現できれば。鞍上があまり買いたくないので紐まで。


⑤ロードベイリーフ…消
2走前の韋駄天Sでは0.1差の2着に好走。ただ追い込みがハマった形で今回も通用するとは限らない。森田調教師も「うまく馬群をさばいて来られれば」と半信半疑。枠もあまり良くない。


⑥マリアズハート…消
千直は菊沢騎手とのコンビで2戦2勝。ただどちらも8枠16番と絶好枠。内枠の今回は評価を下げなければならない。中団から差してくる珍しいタイプなのでロードベイリーフ同様展開がハマれば。


⑦キタイ…消
前走パラダイスSでは勝ち馬リフレイムと1.8差の15着。そもそも千直が初めてで、前走1400mからの参戦は(0,0,0,17)と結果が出ていない。


⑧マウンテンムスメ…△
現在2連勝中。テンのスピードはあり、同条件の5走前ルミエールオータムDは0.2差4着に健闘。昨日JRA1200勝を達成した鞍上のM.デムーロは当レース(2,1,0,1)と好相性。適性は高い。


⑨パーティナシティ…消
初の千直。ここまでダート戦線を走っており、前走ダート(0,0,0,14)で厳しいか。枠も取捨に余る。


⑩ジュニパーベリー…消
千直は過去4戦で(1,0,1,2)。前走の韋駄天Sでは1番人気に支持されながらも0.5差8着に敗戦。枠も良かっただけに悔しい。ただ大崩れはしておらず、0.6差圧勝を収めた4走前の稲妻Sのような競馬が出来れば。


⑪アヌラーダプラ…消
メイクデビューがマイル戦だったように、スピード面で少し不安が残る。鞍上は昨日の新潟12R(芝1000m)で見事JRA初勝利を収めたC.ホー騎手。問題は千直の適正があるかどうか。


⑫トキメキ…△
昨年の4着馬。昨年は3勝クラスの身で挑んだが、前走の駿風Sで3勝クラスを突破。昇給組は(0,1,5,29)で勝利はないものの、馬体も成長しており前進が見込めそう。


⑬ヴェントヴォーチェ…◎
前走の函館SS(G3)では前半3ハロン32.8秒の超ハイペースの中で、外を回ってしまったのが痛かった。ただ2走前の春雷Sの内容が良く、スピードも同レースで証明済み。春雷S組は(2,1,2,15)と悪くなく、鞍上も強化され盤石の布陣で初の重賞制覇へ。


⑭オヌシナニモノ…消
CBC賞で重賞初騎乗ながらレコードを記録して勝利した今村聖奈騎手。今回は斤量有利はないが、枠は悪くない。同馬は2走前の韋駄天Sで0.4差7着に敗戦。もともとダートでオープンまで勝ち上がってきた馬で、血統も芝向きではない。前走ダート(0,0,0,14)もマイナス。


⑮クリスティ…消
初の千直戦で、過去の勝鞍はすべて1600~1800mに固まっている。スピード面が不安で1000mの直線に対応できるかがカギ。枠は良いが、枠に恵まれた逃げが出来るかと問われると怪しい。ブリンカー着用で前進へ。


⑯ビリーバー…▲
ここからはアツアツの8枠。2年前の当レース3着馬で、前走の韋駄天Sでも3着のアタマ差4着に残すなど7歳でも勢い十分。7歳(2,1,0,28)だが前走4着以内に限定すると(2,0,1,3)と好成績。仕上がりもよく、ここは狙い目。


⑰シンシティ…〇
前走韋駄天Sは3枠5番という難しい位置から3着。ハナを取り切る素晴らしい競馬を披露した。今回は好枠を引き、菅原助手も「調教に(富田)ジョッキーが乗って4ハロン50.4秒の自己ベスト。夏場は良い」とのコメント。スピード能力も高く、さらに前進が期待される。


⑱レジェーロ…消
過去の千直レースを見ていて思ったのが、大外枠の扱いについて。基本的に先行できなければ被されてしまうので、テンの速さが必要となる。同馬は近4走すべて16着に敗れており、過去10年で前走2桁は(0,0,2,42)と厳しい。8枠という有利をもってしても、買いづらいのが現状。


印まとめ

◎13.ヴェントヴォーチェ
〇17.シンシティ
▲16.ビリーバー
△1,4,8,12

①ライオンボスの評価に迷いましたが、内枠に実力馬が固まっている点そう何度もバカラクイーン戦法は通用しないだろうという点から紐までにしておきたいと思います。外枠での決着を期待します。


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