優しくなりたい 5日目

今日はムーミンのお話。
モランというキャラクターが好きです。
昔はトラウマでした。
知らないと怖いだけで終わる。
そんなお話です。

○モランという存在

幼い頃、ムーミンがトラウマだった。
とても怖かった。

気持ち悪いバケモノが、街を腐らせながら
ムーミンに近づいてくるような
そんな描写があったのを漠然と覚えていた。
小さい頃は特に怖がりだったので、
怖すぎて泣きながらチャンネルを変えていた。

だから、本当にムーミンが嫌いだった。

大人になって、
ムーミンに
めちゃくちゃ怖い気持ち悪い奴がいて、
トラウマだったんだよね。
と、友だちに笑いながら話したけれど、
友だちはそんなものは知らないと言った。

その時突然気になって、
その生き物がなんだったのか調べ始めた。

その生き物の名前はモランといった。

画像を見て、
そうこれこれ!このバケモノ!
そう言いながら、記憶が正しかったことを
単純に喜んでいた。

そうして段々とモランのことを知っていくと、
急に自分のことが恥ずかしくなった。

《モランは冷気を纏った女性の魔物。
その冷たさから、温かいものに
心を奪われている。
あったかいランタンに惹かれて
ムーミン谷を目指して進んでくるだけなのに、
触れた草木が枯れ落ち地面が凍る様をみて、
みんな恐怖から近づこうとしない。

モランは救われることなく、
また1人で冷たく生きていく。
ムーミンはそれに気づいて、
ランタンをモランにかざしてあげた。

モランの心は満たされて、嬉しくて踊り、
やがてモランが触っても
草木は凍りつくことが
なくなったのでした。》

何も知らずに怯えていた、
気持ち悪いと吐き捨てた
バケモノだと笑った自分が嫌いになった。

差別のない世界に少しでも近づけばいいと
そんなことを思っていた自分も、
無意識のうちに、
よく知らないモランのことを嫌って、
そしてそれを笑っていた。

モランのような不器用な人はいる。
いつか自分も人にきちんと向き合って、
そして優しくランタンをかざしてあげられる
ムーミンのようになりたい。
そんなことを思った。

自分の価値観では理解できない、
よくわからない人というのは必ずいる。
その時、
その人のことを知ろうとする人も、
価値観が違うと関わらない人も、
どちらも正解なんだと思う。 

だけど、
自分が虹色の世界を目指すなら、
少し相手を知ってみた方がいいと思っている。
モランのように誰かのランタンで
心が救われるなんてことも
あっていいと思うから。

○大切にしたいこと

◎モランは見た目は怖いが、
温かさに憧れてみんなと一緒にいたいだけ。
でも、住人たちからは怖がられてしまっていた。
 ⇨自分もその様子を見て、同じように嫌いになり、
 そして目を背けることで、救いがなくなっていた。
 (チャンネルを変えたので
モランが救われたことを知らなかった。)

◎ムーミンには、
 モランが温かさに憧れているだけ
 ということがちゃんとわかった。
 ⇨きちんと目を向けていれば、 
  見えるものは変わってくると感じた。

◉ 直感で嫌だと思うものを排除すると、
 物事の本質を見失うことがある。
 ⇨時間は有限。
  大切にしたいものを明確にして、
  時には時間をかけて知っていくことも
  重要である。

◉見えない・聞こえないSOSも、
受け取る方法は存在する。
 ⇨本質はすぐに見えるところにないことも多い。
  ふとした時の違和感を大切にできれば、
  あとからでも気がつくことはできる。 
 (この時はモランを調べようと思った違和感を
 大切にできたことがよかった!)

*直感で嫌な気持ちが芽生えてしまったとしても、
 一度立ち位置を変えて、相手のことを知ってみよう

☆全てを受け入れなければ!という義務感は
 苦しさだけを生むだけなのでやめる。
 ただし、思い込みなのでは??という疑問は
 大切にする。

☆忙しい日々だからこそ、足を止めて
 誰かからのSOSが出ていないか
 アンテナを伸ばす時間を作っていく。


偏見を持たない!と心に決めたって、
気がつけば偏見を持って生きていくもの。

視野が狭いこともある。
子どもな考えから抜け出せないこともある。
それが悔しくて堪らない日だって来る。
涙が止まらない時もある。

器用になんてなれなくていい。
昨日よりほんの少しでいいから、
本当に優しい人間になっていきたい。

きっとたくさん失敗する。
だから、そんなときは
一緒に笑ってくれたら嬉しいです。

笑ってくれる皆さんの優しさに、
今日も感謝です。
ありがとう。

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