骨髄ドナー体験記②
色々な人と話をさせていただきましたが、改めて命に関わることはその人その人の価値観が如実に出ると感じます。
そういった命の現場で毎日働いている人たちをただただ尊敬します。
僕にできることは、なんだろうが全力でやります。
ドナー候補者選定から提供までの流れ
ドナーに選ばれると上に示した流れに沿って、進んでいきます。
僕の場合は最終的に左側に書いてある骨髄提供をしました。
届いた通知に対して、提供意思があるとして返信すると、『ドナー候補者』となります。
ドナー候補者は複数名が同時に選ばれ、その中から実際に提供に進む人を1人選び出します。
命に関わることですから、1人に重責を負わせるわけにはいきませんし、何より患者様が助かる可能性を少しでも上げるための措置ですね。
ドナー候補者となると、実際に病院に行って『コーディネーター』さんと、今後の日程を立てていくことになります。
電話がかかってきて、まずは病院にいく日程を決めました。
コーディネーターさんとの対面
病院にて、コーディネーターさんと対面。
ここで大まかな流れを教えてもらいます。
『うわぁ…会社との日程交渉本当に大丈夫かな…?』
これが本音ですね。
全然行ける気がしない。
「日程的には大丈夫でしょうか?ご家族や会社の折り合いはつけられますか?」
とコーディネーターさんに問われ、ノータイムで
「なんとでもなります!大丈夫です。」
と答える。
悩んで変わるもんでもないし。
やる為の方法を考えよ。
職場とのやりとり
前の記事のLINEのやりとりで、
『職場には承認もらってます!』と親に返信してましたが、あの段階では話すらしてませんでしたので、職場に連絡しました。
私『ドナー候補者に選ばれましたので、進んでいった場合8〜10日くらい病院に行くことになります。
上司『…仕事に穴があかないか?』
私『仕事はなんとでもなりますし、なんとかします。』
上司『わかった。詳細でたら報告しな。』
理解のある上司でありがたいです。
ただ、仕事に穴があけばその次第ではありませんので、どんなことをしても余裕を作らねば。
気を引き締めていきます。
真正面から誰かに否定されることは一度もありませんでしたから、僕の会社は相当理解のある方だと思います。
ただ、小さな圧力をかけてくる人はいましたね。
「上司が許さないんじゃない?」
「裏ではよく思ってないんじゃない?」
「後々ネチネチ言われるんじゃない?」
「リスクの方が大きくて、やる意味ないんじゃない?」などなど…
実際に、会社の一部の方に言われた言葉ですが、
『…それって命より大切なんですか?』
全部これで返します。ぐうの音も出させません。
でも、多分本当に優しくて他人を気遣っている人たちは、こういった周りの声に悩んでしまったりするんだろうな。
だから、理解が得られずに断念する人も出てしまうのだろう。
家族での理解が得られないならわかる。
でも会社が、仕事が、提供の障害になるのは間違っていると思います。
社会に属する全ての人が、提供の流れとその大切さを理解して、
提供者が本人と家族の同意のみによって判断できることが必要だと思う。
もっと知られるべきだ。
そして人の意識も
社会の構造も
変わらなきゃならないことはたくさんあると思う。
思ってるだけの評論家じゃなくて、
全身使って、命を燃やして、やれることをやっていこう。
一旦落ち着きましょうね。笑
また、続き書きます。
読んでくれた方がいたら幸いです。
ではまた。
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