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令和に蘇る、あの頃のスピリッツフレーバー

本屋で平置きの「幸っちゃんさん」というマンガを買って読んだ。


人生の「アンニュイ」なテーマを、ラフなノリで描いてみましたよ〜ってノリのプチサブカル系エッセイ風マンガかと思ったら、大学生の恋愛事情にがっつしフォーカスしたヒューマンコメディで驚いた。少し騙された気分だけど、でもこれ、割と面白い。

男性作家が書いているせいか、少し女性の価値観が(ヤフー記事で読んだことあるような)テンプレな態度・意見ぽくて、前半はページをめくる手が重く感じたけど(もしかすると若い女性が読むとイライラするかも?)、でも場面場面で見せる表情はドキっとする顔してたり、セリフとか構図とかもコミカルで素敵だし、ちょっと90年代前半のコメディ感がして、読後感もいい感じ。

そうそう、「ツルモク独身寮」に近いノリと雰囲気。窪之内英策さんのノリが好きな方はハマるかも。アオハルかよ!

それと、今日知ったんだけど「ツルモク」と同時期にスピリッツで連載してた「りびんぐげぇむ」の作者、星里もちるさんの超面白い恋愛マンガ「本気のしるし」って、去年か一昨年にドラマ化してたんだね、U-nextで映画版が有料配信してて、びっくりした。

当時の僕は「これ絶対、中谷美紀と渡部篤郎でドラマ化だよ~」と淡い期待を抱いていたんだけど、まさか20年近く経って映像化されるとは。配役はさすがに別の方だけど、すごく興味ある。観ようとしたら230分とかあるし、3連休の楽しみかな。

※ちなみに原作だと、二人が最初に出会う場所が「藤沢」なんだよね。親近感。

配役についての蛇足。同じくスピリッツで連載していたマンガで、僕が大好きな土田世紀先生の「編集王」は、なぜかネプチューンの原田泰造が主演でドラマ化したけれど…、配役もドラマ化のタイミングも、実に謎なドラマで悔しかったよ。いや、観たか観てないかの記憶すら危ういし。

主題歌はトライセラトップスの「fall again」だった。初期のトライセラ以外では唯一好きな曲。

キメッ!!

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