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雨の北アルプス縦走

こんばんは、タイチです。

7月13日から3日間、唐松岳と五竜岳を縦走するハイキングツアーをしてきました。参加者は25名、4名のスタッフでのご案内でした。

10名は唐松岳の往復、19名は唐松五竜の縦走。天候は概ね雨でした。開催日まで毎日のように天気予報サイトをいくつもチェックして、悪天候の場合の対応と代替案を考えて臨んだ3日間でした。

山の天気はわからなく恐ろしい。予報が良い風に外れる場合も、悪い方になる場合もあります。今回はどちらでもなく、ほとんど予報通りでした。雨の中のハイキング、本当にお疲れ様でした。

まずは全員無事に帰れたことが本当に良かったです。風が強く吹いたり、雨の降り出しが早かったりすると、低体温症などが懸念されたと思います。いくつも対応を考えた結果、行けると判断しました。

八方池を過ぎてすぐ、予報より少し早く雨が降り出しました。唐松岳頂上山荘までは約2時間30分、難所は少な目。風は予報通り弱い。休憩を少な目に長く歩き、予定より大分早くに山小屋に到着しました。皆さんよく歩いてくださったと思います。とりあえず一安心。

唐松往復組とはここでお別れ、五竜縦走組はここから牛首の鎖場という難所を進む必要があります。唐松山荘での宿泊も考えましたが、雨の合間で難所を抜けれると判断し、出発しました。

鎖場岩場の連続は楽しくも、濡れた岩場は滑りやすく危険です。予定より30分ほど長くゆっくり進みました。幸い難所区間は雨に降られず、ガスが時折晴れて五竜岳が見えた時は感動しました。出発を決めて良かったです。その後にキツめの雨に降られましたが、五竜山荘まで難所はありません。登り返しがきついですが、一歩ずつ着実に進み、予定の10分遅れで五竜山荘に到着できました。

皆さんの安堵の声と、山小屋の有り難さを噛み締めて晩ごはんをいただき、早めに就寝。明日は、いよいよ五竜岳のアタックです。

翌日起きると、外は雨。雨雲は1時間位で抜けそうな感じでした。皆さんには出発する準備をしてもらいつつ、外の様子をじっと眺めていました。

尾根筋に吹く風が強く、5m先はガスで見えません。雨脚が思ったよりも弱くならず、ギリギリまで考えましたが、五竜岳を諦めました。唐松岳も踏んでいないので、今回の山行はピークハントなしが決定しました。皆さんにお伝えするのは辛く、せっかくここまで来たのに、という思いでいっぱいでした。でも、皆さんは前向きに、またリベンジしようと言ってくれたのが嬉しかったです。

6時に出発し、遠見尾根を下山。たまに雨が降ったり泥濘んだ道に苦戦しましたが、予定より早くゴンドラ乗り場まで到着できました。下山後の温泉は格別で、皆さんの表情も和らいでました。この瞬間が好きで、楽しいです。

唐松往復組も無事に下山の報告があり、合流して大阪へ戻ってきました。思えば、雨が降った以外は、昨年の反省を十分に活かせたスケジューリングでした。

ハイキングと天候は切って切り離せないもので、内容に大きな差を生みます。できるなら晴れた日にやりたいですが、雨だったり渋滞だったりした時こそが我々の本領域です。残念だったね、で終わらせない。関西ハイカーズのツアーだからこそ、雨だったけど楽しかったと言ってもらえるようにしたいです。今回は、それが少し出来たんじゃないかと思います。

引率を引き受けてくれたサブリーダーと、悪天候にも関わらず参加してくれた参加者の皆さんのおかげです。本当に3日間ありがとうございました!まだまだ夏シーズンは始まったばかりですね。

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