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DuckDB データベース を使ってみる

データベースとは

データベースとは、たくさんの情報を整理して保存しておく場所のことです。情報とは、文字や数字、写真など、たくさんの種類があります。たとえば、お店で売っている商品の名前や値段、あるいは学校の成績や生徒の名前などが、データベースに保存されます。


データベースのイメージ

DuckDBは、その中でも特に、「SQLデータベース」と呼ばれる種類のデータベースエンジンのひとつです。SQLデータベースは、情報を表の形に整理して保存することができます。例えば、学生の情報を保存する場合、名前や学籍番号、成績などを表の形にして、それぞれの情報を一つずつのセルに入れて保存します。

DuckDBは、そのような表の形で情報を保存することができるので、たくさんの情報を整理するのにとても便利です。また、たくさんの情報を高速に処理することができるので、大量の情報を扱う場合にも非常に優れた性能を発揮します。

DuckDBを使うと、PythonやRなどのプログラムからデータベースにアクセスすることができます。例えば、Pythonで書かれたプログラムから、ある人の名前を検索して、その人の成績を取得することができます。

また、DuckDBは、メモリを少なく使うことができるので、たくさんの情報を扱う場合でも、パソコンが重くなることが少なくなります。そして、DuckDBは、インストールが不要なので、手軽に使うことができます。

以上のように、DuckDBは、大量の情報を整理して保存することができる、高速で使いやすいデータベースエンジンです。たとえば、学校の成績表を作るときや、お店で売っている商品を管理するときなど、情報を整理する必要がある場合には、DuckDBを使うことができます。


DuckDBについて少し詳しく


DuckDBは、C++で実装された埋め込み型のSQLデータベースエンジンです。特徴として、以下のような点が挙げられます。

  • シングルファイルデータベースであり、インストールが不要である

  • メモリ使用量が少なく、高速なクエリ処理が可能である

  • Python、R、C++などから利用することができる

  • データフレーム形式のデータを扱うことができ、Pandasとの互換性がある

DuckDBは、多くの場面でSQLiteと同等以上の性能を発揮することが報告されています。また、PythonのPandasライブラリとの統合が簡単であり、大量のデータを処理する場合に特に優れた性能を発揮することが期待されます。

pythonのpandasとは

まず、Pandasライブラリでは、情報を「データフレーム」という形式で保存します。データフレームは、表のような形で情報を保存することができます。例えば、お店で売っている商品の名前や値段、あるいは学校の成績や生徒の名前などが、データフレームに保存されます。

Pandasライブラリを使うと、データフレームに対して、様々な操作を行うことができます。例えば、データフレームから特定の列だけを抜き出すことができます。また、データフレームに新しい列を追加することもできます。これらの操作を行うことで、データを分析しやすくなります。

また、Pandasライブラリは、データフレームに対して様々な統計処理を行うこともできます。例えば、平均や中央値、最大値や最小値などを求めることができます。これらの統計処理を行うことで、データの傾向を分析することができます。

さらに、Pandasライブラリは、グラフを描くための機能も備えています。データフレームからグラフを描くことで、データの傾向を視覚的に理解することができます。例えば、ある商品の売り上げがどのように変化したかを、折れ線グラフで表示することができます。

以上のように、Pandasライブラリは、たくさんの情報を整理して保存し、分析するための便利なツールです。データフレームという形式で情報を保存し、様々な操作を行うことで、データの傾向を分析することができます。また、グラフを描くことで、データの傾向を視覚的に理解することができます。これらの機能を使って、様々なデータを分析してみると、新しい発見があるかもしれません。

DuckDBをPythonで使用する

以下は、DuckDBをPythonで使用するための簡単な例です。


import duckdbimport pandas as pd

#データフレームを作成する

df = pd.DataFrame({'id': [1, 2, 3],'name': ['Alice', 'Bob', 'Charlie'],'age': [20, 30, 40]})

#DuckDBに接続する

con = duckdb.connect(database=':memory:')

#データフレームをDuckDBに書き込む

con.register('mytable', df)

#クエリを実行する

result = con.execute('SELECT * FROM mytable')

#結果をデータフレームとして取得する

df_result = result.fetchdf()

#結果を表示する

print(df_result)


この例では、PandasのデータフレームをDuckDBに書き込んで、クエリを実行して結果をデータフレームとして取得しています。DuckDBは、簡単なインストールやセットアップが不要であり、Pythonから直接扱えるため、データベースエンジンを探している場合には、有用な選択肢の一つです。

DuckDBで使う「クエリ」という命令文

DuckDBで情報を取り出すためには、「クエリ」という命令文を書く必要があります。クエリは、例えば、「ある商品の名前と値段を調べる」といった命令文です。クエリは、英語で書かれているので、難しいかもしれませんが、簡単な例を紹介します。

例えば、以下のクエリを考えてみましょう。

sqlCopy codeSELECT name, price FROM products WHERE price < 1000

このクエリは、「商品の名前と値段を調べるが、値段が1000円未満の商品だけを表示する」という意味です。このクエリをDuckDBに送ると、値段が1000円未満の商品の名前と値段が表示されます。

クエリには、いろいろな命令があります。例えば、「テーブルの中の情報を表示する」、「複数のテーブルから情報を結合する」、「特定の条件に合う情報だけを表示する」などがあります。

以上のように、DuckDBのクエリは、情報を取り出すための命令文です。クエリを使うことで、データベースに保存された情報から必要な情報を取り出すことができます。クエリは、少し難しいですが、使い方を覚えると便利なツールです。

DuckDBのクエリの一覧


以下に、DuckDBのクエリの一覧を表にまとめました。それぞれのクエリの詳しい使い方や書き方については、DuckDBの公式ドキュメントなどを参照してください。


クエリ一覧

これらのクエリを組み合わせることで、複雑なデータ処理も可能になります。ただし、クエリの書き方には細かいルールがあり、注意が必要です。また、大量のデータを扱う場合は、クエリの効率を考えた最適化が必要になることもあります。

%sql コマンドについて


%sql
は、SQLクエリを実行するためのコマンドであり、duckdb://は、DuckDBのインメモリデータベースに接続するためのURI(Uniform Resource Identifier)です。つまり、このコードは、DuckDBのインメモリデータベースにSQLクエリを実行するための環境を構築するものです。

例えば、以下のようなコードを実行することで、DuckDBのインメモリデータベースにテーブルを作成し、その中にデータを挿入することができます。

sqlCopy code%sql CREATE TABLE test (id INT, name VARCHAR(50));
%sql INSERT INTO test VALUES (1, 'Alice'), (2, 'Bob'), (3, 'Charlie');

このように、DuckDBのインメモリデータベースに接続してSQLクエリを実行することで、データの処理や分析などを行うことができます。

sqlCopy code%sql CREATE TABLE test (id INT, name VARCHAR(50));

このコードは、DuckDBのインメモリデータベースに test という名前の新しいテーブルを作成しています。テーブルの構造は、id という名前の整数型の列と、name という名前の長さ50文字までの文字列型の列からなります。

具体的には、CREATE TABLE は、新しいテーブルを作成するためのSQLのコマンドであり、test は作成するテーブルの名前、(id INT, name VARCHAR(50)) は、作成するテーブルの列の構造を定義しています。 INT は整数型、 VARCHAR(50) は文字列型を表します。列の定義はカンマで区切られており、それぞれの列には名前が付けられています。

このコードを実行することで、インメモリデータベースに test テーブルが作成されます。このテーブルにはまだデータが挿入されていないので、この状態ではテーブルは空のままです。

%sql INSERT INTO test VALUES (1, 'Alice'), (2, 'Bob'), (3, 'Charlie');

このコードは、先程作成されたDuckDBのインメモリデータベース内の test テーブルに、3つの行を挿入するためのSQLコマンドです。
具体的には、 INSERT INTO は、新しい行を挿入するためのSQLのコマンドであり、 test は行を挿入するテーブルの名前を表します。 VALUES は、テーブルに挿入する値を指定するためのキーワードであり、 (1, 'Alice'), (2, 'Bob'), (3, 'Charlie') は、3つの値のグループで、それぞれの値は、1つ目のグループは id 列に1を、 name 列に'Alice'を、2つ目のグループは id 列に2を、 name 列に'Bob'を、3つ目のグループは id 列に3を、 name 列に'Charlie'を挿入するためのものです。

このコードを実行することで、インメモリデータベースの test テーブルに3つの行が挿入されます。つまり、 test テーブルには、 id 列に1、2、3という3つの整数値が、 name 列には'Alice'、'Bob'、'Charlie'という3つの文字列が、それぞれ対応して挿入されたことになります。

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