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さよなら、ワイルドカード。〜4人制日本選手権の出場チーム選考について思うこと

先日、日本カーリング協会から日本選手権の競技形式が発表されました。今日は、4人制の出場チーム選考について、思うことを書いてみました。(4人制の競技方式およびミックスダブルスについては、また別の機会に。)

基本的に、そんなに悪いルールだとは思っていないのですが、1つ気になることがあるとすれば、それぞれの変更が“何を意図して変えたことなのか”の説明がされないことでしょうか。「こういう理由で、ここをこう変えました/変えませんでした。」がもう少しわかれば、たぶんもう少し納得する人も増えるのかなとは思います。まぁ、私が知らなくても、伝わるべき人に伝わっていればいいです。そんなわけで、発表内容以上のことは、私なりの解釈になります。

ワイルドカード枠の廃止

ワイルドカード枠から出場したチームの戦績は?

大きな変化の1つは、「ワイルドカード枠」の廃止です。これはカナダ選手権のワイルドカード(州予選で敗退したWCFランキング上位チームに対する救済措置)とは違う仕組みで、日本のワイルドカードは“ブロック予選で上位進出した敗退チームのための敗者復活戦”という感じでした。

ワイルドカード枠の誕生は2020年日本選手権で、北海道ブロック枠を3→1に削減し、WCFランキング上位枠(1年採用されて、その後3年間は使用されず)とともにできたものです。“北海道2位が勝ち抜けば、結局、引き続き北海道の出場枠になる”ものでしたが、同時に他のブロックの2位でも勝ち抜けば出場できる、いわば“地域固定枠を出場決定戦優勝チーム枠に切り替えたもの”と言えるでしょう。

ワイルドカード枠から日本選手権に出場したチーム

ワイルドカード枠が運用されたのは3大会で、結果的に北海道2位から本大会を予選通過して、“北海道から1チームじゃ足りない”と思わせてくれたチームもありましたし、北海道枠のままだったら出られなかった他のブロックのチームもあります。KiT CURLING CLUBは、ワイルドカードから日本選手権に出場した翌年に、さらに準優勝へとステップアップしましたが、大会のシステムがそういう道のりを邪魔しなかったのは、良かったのかと思います。

関東出身の私の個人的な意見としては、協会側が「この枠はこの地域のチームしか入れません」と決めるよりは、「出場決定戦に勝てば、地域関係なく出られるよ!」という方がいろいろなチームの意欲を高めるような気がして、好感を持っていました。同時に、ワイルドカード枠が2枠あるなら、各地域3位のチームにも出場決定戦への切符が渡されてもいいかなとは思っていました。ただ、ワイルドカード出場決定戦があると、仕事を長く休まないといけないとか、その分の大会運営が必要とか、負担になっている部分があるという話は聞いたことがありました。

影響が大きそう/小さそうなブロック

ただ、1つ思うのは、今回の変更の影響を受ける地域の中で、「優勝しないといけないのか。じゃあ、あきらめよう。」みたいな気持ちになる選手が増えてほしくないなぁ、ということです。

例えば、次の日本選手権のことだけを考えると、男子の北海道選手権には、KiTは出場しませんし、札幌国際大、コンサドーレ、ロコ・ドラーゴのうち、2チームは委員会推薦に選ばれて出場しないことが濃厚なので、ワイルドカード制だった前回よりも、日本選手権への壁は低いのかもしれません

ただ、各ブロックの中で“頭ひとつ抜けて強いけど、世界ランキングが高い訳ではない”チームがいると、他のチームにとっては、以前よりも日本選手権出場が難しくなります。例えば、私の頭に浮かんだのは、女子の東北ブロックの予選にフィロシーク青森が出場するかどうか。これは、判定日までに世界ランキングのボーダーを超えられるか次第で、このボーダー争いは接戦になることが予想されます(詳しくは下で)。仮に越えられなかった場合、その後カナダ遠征を経て強くなって帰ってくるであろうフィロシークを倒して優勝しないと、東北の他の女子チームは日本選手権に出場できません。そういう意味では、今年の夏は、いつにも増して、ブロックをあげてフィロシークを応援することになるのかもしれません。

いろいろなケースがあるとは思いますが、そういう心当たりのある地域の方には、ぜひそれを「じゃあ、もっと強くなればいいんだ!」という前向きなサイクルにつなげてほしいなぁと思います。(私のように言うだけなら簡単なのかもしれませんが…。)

WCF世界ランキングに基づく委員会推薦チーム

判定日はいつがいいのか?

一方で、新たに設置されたのが、強化委員会推薦チームと呼ばれる3チーム分の世界ランキング上位枠です。世界ランキングに“昨シーズンのポイントの75%+今季大会2大会分”が反映される最後のランキングが基準になるとのこと。この基準は第1週からすでにこの計算方法で、昨シーズンと同じなら第9週終了後のランキングが該当します。今シーズンの第9週終了後であれば、9月24日(日)頃に決勝が行われる大会まで計算に含まれるということです。おおまかに言えば、北海道カーリングツアー(第2週〜第5週)が終了してから、さらに4週間あることになります。(75%+2大会という基準がどの週まで続くのかは、まだ発表されていません。)

この日程に対する第一印象は「判定日、そんなに早いの?」でした。ただ、判定日が早いのは、各地での予選のタイミングを考えると、そんなもんなのかとも思います。確かに、去年のTM軽井沢を思い出すと、軽井沢トライアルに出場するために9月初旬(第6週)のアドビックス杯を欠場しており、今季も9月末〜10月になる判定日よりも前に始まる予選には“とりあえず出ておく”というチームがあるのかもしれません。

'22-'23シーズンのTM軽井沢の試合日程と成績

一方で、「ルールが発表される前の成績が重要な上に、判定日が早くてポイントを伸ばす時間がない」という批判もあるようです。ポイントの“貯金”があるチームが有利であることは確かにその通りだとは思いますが、世界ランキングを重視するということは直近の実績を重視するということと、ほとんど同じ意味だと思えば、仕方ないようにも思えます。逆に今期序盤の大会だけで“短距離走”をさせるのは、本来の導入意図からは外れているように思います。

もう少し考えると、「ポイントが少し足りないチームは、9月に遠征せざるを得ないのか?」とも思い始めました。そもそも世界ランキング枠は、“日本選手権の予選の日程にとらわれずに、海外遠征できる”のが利点の1つだと思うのですが、これでは逆に制約になってしまいそうな懸念もあります。

そう考えると、逆にもう少し早くして、北海道カーリングツアーの最後に合わせてもいいのかもしれません。国内の多くのチームにポイントを伸ばすチャンスが与えられた方が、最後のポイント争いがより公平になるかなとは思います。

ただ、どんな判定日にするにしても、「前年度の成績が重要になりますよ」と事前に通知されていなかった訳ですから、移行期間として、初年度だけでも何か経過措置を設けるような配慮はあっても良かったかなとは思います。カナダでは、今年の4月にカナダ選手権およびオリンピック代表選考会の選考基準を変更し、その1つとして、これまでカナダ選手権直前に選んでいたワイルドカード3チームの選考時期を、前のシーズンの終了直後に前倒しにするという変更がありましたが、初年度だけはその対象を2チームにして、1チームは今までと同じカナダ選手権直前に選ぶことにしています。

日本の今回のルール変更に対する経過措置としては、判定日を少し遅くするとか、前年のポイントの50%を使うようにしてその影響を減らすような通常の世界ランキングとは違う計算式を使うとか、そんなやり方があったかとは思います。まぁ、これはこれで手がかかりますが…。

北海道カーリングツアーの出場チーム構成による影響

結局のところ、ボーダー付近のチームは、与えられた時間と機会で稼げる限りのポイントを稼ぐしかありません。ただ、“どのぐらいの機会が与えられるか”は、実は日本カーリング協会だけではなく、北海道カーリングツアーの各大会における出場チームがどのチームになるのかにも影響を受けそうです

大会側としては、当然、人気のあるチーム、強いチームを呼びたいでしょうから、すでに日本選手権出場権を持っているチームや世界ランキング枠での出場権獲得が濃厚なチームの大会出場を望むでしょう。ただ、それぞれの大会に出場できるチーム数はおそらく8チームから12チーム。ボーダー争いをしているすべてのチームが参加できるかどうかは、特に女子の場合、微妙なチーム数です。当然、チームの側が、すべての大会に予定を合わせて、渡航費を用意して、大会に参加できるかどうかは、また別の問題としてあります。

以前からの個人的な意見としては、海外チームの参加実績の多い「どうぎんクラシック」などでは、韓国をはじめとする海外の強豪を呼んで、より大きなポイントの稼げる大会になってほしいと思っています。それは国内の参加チームにも海外のチームにも喜ばれることだと思います。ただ、特に今年に関しては、海外チームがボーダー争いをしているチームの大会参加機会を奪わないようにしてほしい、とも思います。各大会には選考規定のようなものがあり、それに沿って選んでいくのだとは思いますが、どういうチーム構成になるのか、以前にも増して注目したいと思います。

候補になりそうなチームはどこか?

Curling Zoneから手に入る情報とSNSやWebサイトなどで発表された移籍情報などを総合すると、どうぎんクラシック前のポイント状況(参加大会が0の状態)は以下のようになりそうです。

世界ランキング枠争いの推定順位(Curling Zoneの情報を元に算出・作成)

世界ランキング枠の判断材料になるのは、このポイントに2大会分のポイントを上乗せした数字になります。この世界ランキング枠については2大会分までしか上乗せできないので、例えば、「北海道ツアー3大会で4位」(4位のポイント2回分が加算)になるよりは、「1大会は予選落ち、残り2大会で3位」(3位のポイント2回分が加算)になった方がポイントは多くなります。(シーズンが進めば、最終的に8大会分まで世界ランキングの計算に使われます。)

女子の場合、1位・2位は出場権獲得が決定的で、3位を4チームで争う形になりそうです。この4チームの現在の点差は本当にわずかで、1つの大会ですべての順位が変わってもおかしくないぐらいです。また、去年よりは今年の方が世界ランキングが高いチームが多く、それにより算出されるSFM(大会のレベルに合わせて獲得ポイントの計算に用いられる数値)も大きくなるため、それぞれの獲得ポイントも去年よりも大きくなり、差がつきやすくなるでしょう。

北海道ツアーでこの差がどのぐらい縮まるかというと、去年の女子のデータを参考にすれば、最大で「どうぎんクラシック優勝+アドビックスカップ優勝」の2大会合計41.25ポイント獲得できます。一方で、どの大会でも予選通過できない場合には、予選敗退2大会分のポイントを獲得することになりますが、合計で2ポイントにもなりません。つまり、理論上は40ポイント弱の差を詰めることができます。(男子は、女子よりも世界ランキング上位のチームが少ないため、最大でも30ポイントしか獲得できません。)ただし、4大会に参加して、優勝2回・準優勝2回のフォルティウスでも、2大会合計38.5ポイント、2大会に参加して、優勝1回・3位1回のロコ・ソラーレが2大会合計31ポイントなので、30ポイント獲得するのも簡単ではありません

女子の世界ランキング枠獲得で現実的に大切になりそうなのは、どこのチームが予選通過するかになりそうです。例えば、今のポイントシステムでは、どうぎんクラシックのような4チーム総当たり戦で、2勝して予選通過したチーム1勝で予選敗退したチームを比べると、獲得できるポイントが8倍も違います。自分たちが予選通過して、競争相手を予選通過させないことができれば、現在の差が埋まるぐらいの点差はつけられますし、予選通過したチームがもう1つ勝って決勝進出すれば、10ポイント以上は差がつきます。

男子の場合は、女子よりも差が開いているので、3位と4位が入れ替わるかどうかといった感じですが、4位にいるのが去年稚内で優勝したロコ・ドラーゴであることを考えると、3位のコンサドーレもまだ安心はできないでしょう。ただ、ロコ・ドラーゴが最低でも2大会は決勝進出しないと、3位と4位が入れ替わることはなさそうです。

あとは、北海道ツアー終了後のおよそ1ヶ月で海外に遠征して、ポイントを稼ぐことを考えることになるでしょう。2大会分までという制約は同じですが、強いチームの多い大会で大きなポイントを稼ぐことができれば、加算される大会を入れ替えることができます。ただし、エントリー時点の世界ランキングが低すぎると、レベルの高い大会に出られなかったり、キャンセル待ちのような状態になるそうなので、海外遠征をあてにする場合でも、北海道でできるだけランキングを上げておくことは大切でしょう。

女子の大接戦を生んだのは…去年の大学選抜?

そんな訳で、ボーダー付近のチームは突然ポイント勝負をさせられている感もあるのですが、私の作った表は、今の世界ランキングと少し順番が違うことに気づくかもしれません。

それは、“ポイントを持っている人がチームを移籍したから”です。

選手の移籍がある時には、チームのポイントが個人に振り分けられます。4人チームの場合には、1人あたりチームポイントの1/4がその人にくっついて移動することになります。

ちなみに、5人チームの場合は、期限までにどういう配分で分けるのかを申告することになっているそうです。例えば、2選手のどちらかがリードをする5人チームの場合には、セカンド、サード、フォースの選手にはチームポイントの 1/4 ずつ、そして、交代でリードを務める2人が1/8ずつとなります。また、フロントエンド3人が入れ替わる場合には、サードとフォースの選手が 1/4 ずつ、フロントエンドの3人が1/6ずつとなります。いくつかのシナリオが用意されており、自分のチームがどれに当てはまるかを申告するようです。

注目したいのは、去年の女子の大学選抜です。今季はそれぞれ別々のチームで活動するようですが、去年のアルゴグラフィックス・カップやカナダでの大会では優勝して、ポイントも44.6ポイント獲得していました。今回の計算では、簡単にするために単純に1/4にしていますが、山本選手が入ったリラーズ、上野選手が入ったSC軽井沢女子、安井選手が戻る(のかな?)STRAHLには、その1選手分が上乗せされるはずです。これらの移籍がこの接戦を作ったとも言えるでしょう。(具体的には、登録の仕方などにもよるので、数字は違うかもしれません。)

反対に、ジュニア選抜だった札幌国際大学(チーム三浦)には、世界ジュニアのメンバーから長野の2人が抜けるので、獲得したポイントの半分しか残らないと思われます。ただ、すでにポイントを持った学外の選手をフィフスに加えたりすれば、このポイント争いに参戦できるかもしれません。

…とかなんとか乱暴なことを言っていますが、少し変わったことをするのであれば、協会などの適切な人に確認してから実行することを強くおすすめします。また、現状のポイントが何点なのかも、公式発表でちゃんと確認してください。私は責任取れませんので、あしからず…。

ちなみに、日本協会にこういう問い合わせ窓口って設置されるんですかね?Curling Zoneの大会データに細かい間違いがあることはときどきありますので、何か意思決定をする前には世界ランキングに使われているデータの正しさを確認した方が良いと思っています。後になって「間違っていました。やはりあなたのチームは日本選手権に出られません。予選はもう始まっているので、出られません。」みたいな悲惨なことにならないようにお願いします。外部のものをシステムに取り込むには、多少手がかかるものです。

以前から思っていたこと

“前回準優勝枠”って珍しくない?

熱心なカーリングファンの方なら、日本選手権のやり方について、1つ2つ現状の仕組みと違う意見を持っていたりするかと思います。私が以前から少し不思議に思っていたことの1つは、前回準優勝枠で、単純に他のところでほとんど聞いたことがないというのがその理由です。優勝チームに来年度の出場権があるのは自然な感じがしますが、「準優勝チームにも出場権あげる必要ありますか?」とは漠然と思っていました。

これは2019年に開催地枠が前年度優勝枠(ただし、この年の女子では、平昌代表枠として使われた)になって以来の制度です。遠征に行きたいチームに対して「予選のために帰国しなくて良いよ!」というつもりで作ったのかと思うのですが、世界ランキング推薦枠3つもできてしまうと、その意味合いは薄れてしまうように思えます。

「来季の出場権が得られないと、2位と3位に差がつかない」というのであればわかりますが、2位の方が強化指定で優先されますし、日本選手権で獲得できる世界ランキング用のポイントも25%ぐらい大きくなりますし、それは来年の世界ランキング推薦枠の獲得しやすさにつながる訳ですから、やはり新しい世界ランキング推薦枠と少し重複した部分があるようにも思います。

海外の国内選手権を見ても、準優勝枠がある国は記憶にありません。もちろん、協会側が出場選手を実績ベースで選ぶときには、前年度準優勝は実績の1つとして採用されるでしょうが、それは専用の枠があるのとは違います。

また、他国の事例としては、カナダ選手権にも準決勝枠はありません。少しさかのぼれば、2018年に準優勝した当時のチーム🇨🇦エイナーソンが一例です。そのシーズンオフに今のチームへとメンバーを変更しましたが、最初のシーズンとなった2019年のカナダ選手権は、当時1枠だったワイルドカード争奪戦で敗れ、本戦には出場していません。(その次の年から4連覇してはいるのですが…。)

他の国でも、韓国には準優勝枠は設定されていません。欧州の国では、出場条件がハッキリわからない国も多いのですが、準優勝枠は記憶にありません。準優勝チームが結果的に翌年も出場することはありますが、特別な枠はない方が一般的でしょう。

例外はアメリカで、世界選手権代表枠とPCCC代表枠が別々に用意されているため、同じチームが両方の代表になる場合には、直前のアメリカ選手権の準優勝チームが重複分を受け取り、次のアメリカ選手権に出場できます。条件付き準優勝枠といったところでしょうか。(昨年は直前のアメリカ選手権優勝チームが世界選手権に出場し、9月19日時点での世界ランキング最上位がPCCC出場となりました。)

もちろん、他の国になくても、日本に必要な理由があるなら、残しておいても良いとは思います。

なぜジュニア代表枠はできないのか?

反対に、アメリカ選手権にあって、日本でも導入すれば良いのにと思うのは、ジュニア代表枠です。アメリカ選手権は日本選手権とほぼ同時期、アメリカのジュニア選手権も、今の日本ジュニア選手権と同様に春なので、世界ジュニア選手権との日程的な条件は、大きな問題ではないでしょう。世界ジュニアの前に、大きな会場で強い選手と対戦する経験を積むのは、決して悪いことではないと思います。

ただ、日本選手権のジュニア代表枠を提案する理由は、別にその年の世界ジュニアを重視しているからではなく、その先のカーリング人生における経験として有意義なのではないかと思うからです。また、最近もありましたが、「世界ジュニアB選手権に出場すると、日本選手権の予選に出場できない」という事態も起こり得ます。それなら、出場権をあげても良いと思うのです。少なくとも日本ジュニア選手権という大会で一定の実力を示している訳ですし、これまでも“大人よりもカーリングが強い高校生”が何度も登場していることを考えると、ジュニア代表のレベルが著しく他のチームより劣るとは思えません。

ちなみに、今進行中の韓国選手権にも、高校生チームの出場枠が毎年2〜3チーム分あります。トップチームほどの実力はないにせよ、他の一般のチームと互角の戦いができていると言えるような成績です。背景としては、今回の韓国選手権の出場選手を含め、国内トップクラスのカーラーがいくつかの名門高校の出身者ばかりで、そういう高校での選手育成にも協力している部分があるのかもしれません。

個人的には、ジュニア代表枠はメリットしかないようにすら思えますが…実現しない理由は、何かあるんでしょうかね。

最後に

地方ブロック制は、今後も継続?

今回、変更の対象にならなかった地方ブロック枠の5枠については、ほとんど触れませんでしたが、個人的には「今後も地方ブロック単位の予選を続けるのかな?」という疑問もあります。これ以上文章を長くしても仕方ないので、何か書くにしても別の場所でにしますが、そういう議論があってもいいのかなとは思っています。

こういう制度設計は、絶対に100点満点のものにはなりません。基本的には、いろいろな場所で継続的に建設的な議論をして行けば良いのだと思います。あとは、最初にも述べましたが、そのルールの中身やそう決めた意図がうまく伝わるべき人に伝わればいいのかなと。実際に、いろんな方がいろんなことを考えた上で決めたことだとは思いますが、これからもいろんなことを考え続けてください。よろしくお願いします。

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