第8回 位置情報で激変の生活習慣 (情報リテラシー論)

GoogleマップやNAVITIMEなどの地図アプリがインストールすれば、目的地までのルートや距離、周辺情報を確認できたり、渋滞・交通規制・電車遅延などの情報がリアルタイムに更新されるので、いつでも効率の良いルートで移動できることが魅力であり、知らない土地に行っても、地図アプリがあれば目当ての場所まで行けるのがメリットです。位置情報を提供しているGPS(Global Positioning System)は、地球の周回軌道を回る24個の衛星から発信される情報を利用して、受信者と GPSの衛星の位置関係
を測定し、現在地の緯度・経度を計算するシステムであり、昔アメリカの軍隊で使われていたシステムとして利用されていた。現在は自動車のカーナビゲーションシステムやスマートフォン(スマホ)の地図アプリ、「ポケモンGO」などのゲームで活用されているほか、自動運転やドローン(小型無人機)の自動飛行を支える技術としても注目されており、GPSは多岐にわたり様々な目的で利用されている。日本語では「全地球測位システム」とも訳されます。


ただし「位置情報」は、いろいろなサービスに活用できる半面、他人にプライバシーが筒抜けになる危険性も潜んでいる。スマホで位置情報サービスを利用する場合、アプリはユーザーに対し、位置情報の提供を要求する。しかし、アプリに位置情報の利用を許可したために、プライバシーの侵害に至るリスクもある。例えば位置情報共有アプリは、スマートフォンやタブレットなどのデバイスを使用して、友人や家族と自分の現在位置を共有できるアプリのことを指し、これらのアプリを利用することで、リアルタイムで友人たちの位置を確認することができる。これらの位置情報共有アプリは多岐にわたり、例えば、Life360ココイルnaunauiシェアリングwhooなどがあります。ただしこの位置情報共有アプリは危険性が潜んでおり、例えば、知らない人に位置情報を知られる可能性やアプリのセキュリティに問題があった場合に個人情報が漏れる恐れがあります。家族やカップル以外にも、知り合いやSNS上のフォロワーに位置情報を共有している場合、ストーカーや犯罪被害に遭う可能性があるため、注意が必要です。


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