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【業界が正統進化】最上位の地位は変化しつづけて、想定を超える

アーティストが憧れたあの地位はこの瞬間も、変化し続けている。自分が変わり続けなければつまり、到達することはできない。このトピックでは、「業界の頂点に起きている変化」を、知ることができる。幼い頃の決意変わらず闘い続けているがまだ業界の頂点のリアルを観ていないアーティストの、ために書く。

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アーティスト情報局:太一監督
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日本未発表の国際映画業界情報 あるいは、
監督がスタジオから発する生存の記
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『 変わらないことが、非常識 』

業界は変わり続けている。それは観客の趣味趣向の影響にもよるが実のところ、それが理由ではない。アーティストという息長い“生き方”には巨匠という天井があり、後続が同じレールでは闘えない現実による。後輩たちは巨匠と争わない路を選びまた、唯一無二の地位を目指す。

結果、業界の“最頂点”という地位は年々、変化し続けている。
つまり、アーティストは常に変化を続け、レールを移り、唯一無二の地位を目指すことではじめて、“常識”を生きることとなる。

そこで、日本に入っていないニュースをお知らせしておこう。

■ 最新国際ニュース:リスクを恐れないアーティストLili Reynaud-Dewar、フランスの最高の芸術賞を受賞

身体と政治の親密な関係をビデオやパフォーマンス、彫刻で表現してきたLili Reynaud-Dewaが、フランスで最高の芸術賞マルセル デュシャン賞を受賞した。

デュワーの作品は、しばしば彼女自身の身体を使用している。それは通常、人間の形態が社会的イデオロギー的発展に大きく結びついていることを表現するためだ。

バレエと公法を学んだデュワーは、セーフセックスからグリルズまで様々なテーマを探求した。彼女のさまざまな作品には、公的領域と私的領域の関係についての考察が含まれている。

ポンピドゥー センターに新たに就任したグザビエ レイ氏は声明の中で、レイノー=デュワーについて「その普遍的なアプローチ、効果的な制度、社会批判、そして特に彼女自身の身体を使ったリスクが特に感動的である」と称賛しています。 - OCTOBER 18, 2021 THE Hollywood REPORTER -

『 ニュースのよみかた: 』

前衛的な表現でリスクをとるアーティストがフランス芸術界の最頂点に到達した、という記事。

世界が一時停止したことで、あらゆる業界の常識は一変した。価値観は新たなフェーズを求めている。本記事のできごとは既存の芸術界の人々にとっては衝撃でありしかし、時代を俯瞰できる人々にとっては業界の正統進化である。

『 GINZA個展開催:プレスリリース編 』

連日、映画人と芸能界からの幹部各位にご来場頂いた。
10月15日より銀座のギャラリーにて、個展を開催しているためだ。

お世話になった巨匠たちへのご挨拶を経ていよいよに、プレスリリースにて開催を発表した。“プレスリリース”というと企業の多くは、販売促進を期待する。だが実のところ、そんなもので集客は叶わず、商売が向上することも無い。わたしは27年間に400社500作品の地上波メジャーTVCMに参画してきたことからも、それを知っている。

では正しいプレスリリースとはいかがなものか、「ご挨拶」である。
プレスリリースの効果測定は難しいが、数値化できないバイラル効果を鑑みればそれは、“業界への案内”なのだ。クラウドファンディングは集金プラットフォームではなく、「先行予約機能付き広告宣伝枠」なように。

プレスリリースの反応は大きかろうとそうでなかろうと、実に変わりは無い。そのメッセージはまるでテレパシーかのように瞬く間に、業界全体へと伝搬される。その活動はニュースという証明を持って、歴史に刻まれる。

『 イベントを開催する、ということ 』

企画することも開催することも構わないしかし、プロデューサー、キュレーター、ディレクターそして業界人各位にはしっかり、留意して頂きたい。「業界へのマナーをわきまえる」ことだ。“仁義を切る”とも形容できる。

実にシンプルなことなのだが、勢いある多くのアーティストたちはつい、その“マナー”を見落としてしまう。自身が業界に育てられた事を想えば、勝手な“異業種デビュー”や“企画発信”は許されない。そこには誰か先人がおり、それは必ず先輩であり、彼らこそが我々をその地位にまで引き上げてくれた業界を支えてくれた恩人なのだ。先輩に報告し、関係者に感謝を忘れず、業界への礼を尽くして初めて、企画を始動すべきである。

金がある、実行力がある、知識がある、
だからどうしたというのか最重要なのは、「マナー」である。

『 “個展”という意義 』

アーティストにとって“個展”とは、覚悟の場である。
自身の噴き出す野心を形にして絶叫と共に打ち上げる、独立宣言のようなものだ。中にはそれでも野心を隠し、「キュレーターが自ら取り上げたことにしてください。」などという嘘つきアーティストもいるが、その実は変わらない。特に“単独個展”とは、「頂点を目指すアーティストの宣言」である。

収益の場であり、出逢いの場であり、感謝の場でもあろう個展会場だがそれは、運営管理の問題。アーティストはただ、吠え続けていればいいただし、“嘘”なく。

こうして、業界の頂点は常に脅かされ、ともすればやがて、塗り替えられる。そのとき頂点に立つ者とはいま、野望の絶叫をあげている誰かである。

『 編集後記:』

本日は一発目から、強大な業界ネットワークを誇るNFT界の革命的ベンチャーから代表がおこしになる。いまから頭はフル回転だ。直後、アニメーター郷津“GOZ”春奈さんの師匠で「ガンダム」の生みの親、アニメーション界の巨匠が個展会場にお越し下さる。実写映画界を生きるわたしにとっては異業界ながら巨匠の登壇には、手が冷たくなるような興奮だ。その後も立て続けに、世界第3位にして日本第1位の“クリプト メディア”の幹部との面談、立て続けに個別で代表との会談。そんなさなかに、しびれを切らしたハリウッドチームから、撮影部のエージェントと、制作スタジオ代表が来日。

こんな毎日が続いているときっと途中に宇宙人が紛れても、驚かない。

業界に学び業界に育てられながら業界を護り、映画製作の現場へ帰るとしよう。では、また明日。

■ 太一(映画家):アーティスト業界情報局 × 日本未発表の国際映画業界情報 あるいは、 監督がスタジオから発する生存の記