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図像解釈学—イメージから何を分析することができるか

図像解釈学の授業がおもしろかった。参加者が気になるポートレートを持ち寄り、みんなでそれを見ながら議論するという内容。持ち寄られた写真は、著名な学者の白黒写真から、俳優(ラース・アイディンガー)のふざけた写真とさまざまだ。

分析のテーマは「個人−社会」であり、写っている人物の視点や身振りなどの身体性に着目する人もいれば、衣装や背景などのモノに注目する人もいる。また写真のフレームや色彩のコントラスト、効果といった写真というメディア性に関する議論もあった。そうした記述によって、その写真の見方が変化していくが、それによって新たな解釈の可能性が開かれていく体験がとても刺激的だった。

ゼミのようにはいかないだろうが、写真分析ワークショップというものをやってみたい。参加者持ち寄りで、社会学的視点から議論したい写真を集め、一枚一枚議論していくのである。一枚の写真だけでも語れることはたくさんある。というか一枚の写真に集中しているからこそ、議論が集中しておもしろい。

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