【研究室で思いついたこと】シェアオフィスでワークショップをしたらおもしろいんじゃないか

シェアオフィスでワークショップをしたらおもしろいんじゃないか。研究室で後輩や先生と雑談していたら、そんな話になりました。雑談で思いついたアイデアと、僕の考えとをごちゃまぜにしながら、メモしてみることにします。

最近、シェアオフィスやレンタルオフィスが増えています。僕自身、卒論を書くときに、静岡駅前にあるLINKというレンタルオフィスにたいへんお世話になりました。家にいるとだらけてしまうけど、周りに人がいると、シャキッとして仕事がはかどります。カフェでもいいけど、シェアオフィスの方が席の行き来が気軽なのと、仕事目当てに来ている人ばかりなので、より背筋がシャキッとしました。

これから、シェアオフィスは増えていくんじゃないかと思っています。というのも、フリーランスは増えるし、副業も増える。自宅勤務も増えているので、そういうときにカフェやシェアオフィスのような場所があると重宝するからです。

シェアオフィスが増えることはいいことだと思います。まず、移動のコストが減ります。毎日会社に通わなくてはならないのなら、交通費がかかるし、何より時間がかかります。おまけに体力も消耗します。移動のコストが減るということは、環境にもやさしいことです。地方にシェアオフィスが増えれば、都市に人が集中する必要もなくなります。

それに加えて、シェアオフィスのいいところは、他分野の人が同じ場所にいることでしょう。たいていのイノベーションは、異なる分野同士が交じり合うときに起こります。シェアオフィスであれば、意外な組み合わせが起こって、新しい事業が生まれやすくなるはずです。

シェアオフィスでワークショップをしたらおもしろいんじゃないかと思ったのは、雑談をしながら何となくでした。後付けでその理由を考えてみることにします。

一つは、シェアオフィスの利用者での交流の機会になるということです。せっかくシェアオフィスを利用しても、別の利用者との交流がなければつまらないでしょう。けれど、だからといって、あからさまにビジネス的な交流が目的になると、お堅い雰囲気になってしまうのではないでしょうか。婚活パーティーなんか、そのいい例だと思います。目的があからさまであるがゆえに、目的に直接かなうことにしか目がいきません。それでは人間的な交流になりません。

そこで、ワークショップをすることによって、間接的に互いを知ることができると思います。相手がどんな人物なのかは、名前や肩書など、表面上のことよりも、ワークショップのなかでその人がどう振る舞うのかによく現れます。ワークショップを通してお互いのことを知り合い、のちのちの交流が促進されるのではないでしょうか。

もう一つは、シェアオフィスの売りになるということです。優秀な人というのは、何より自分が成長できることを重視します。そこでいう成長とは、仕事に直結するスキルアップに限りません。自分のことを省察したり、創造的になっていると感じたりすることで、自分の成長を感じることもできます。シェアオフィスにそういうワークショップの場を整えることで、単なる仕事の場ではなく、学びの場となることができるのではないかと思っています。

以上、二つの理由から、シェアオフィスとワークショップという組み合わせはおもしろいんじゃないかと思います。ワークショップは、がっしりしたものから、ゆるいものまで、いくつもあるといいでしょう。演劇のワークショップだっていいでしょうし、哲学対話のようなものでもいいと思います。

こんなアイデアを思い付いたのは、SPACで行われた合宿ワークショップでの経験や、大学院でインプロを勉強したおかげだと思います。自分が体験したり、学んできたワークショップを今後どう活かしていこうか悩んでいますが、その一つにこういう方向もありだなと思っています。

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