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あたらしい旅立ち

法被と草履で小走りに車に乗り込んだ
たくさんの仲間が旅立ちを見送ってくれた

いろんな人がそれぞれに想ってくれていた
とにかくそれがとってもうれしかった

もちろん我慢させたこともあった
大声で怒ったこともあった
それでもまた仲間や兄弟で、「いまここ」を全力であそびぬくあいつらだった

ぼくもほんの少し前までは何にも疑わずに描いていた、「あいつらの未来」を思って後悔はある
あいつらとの過去を振り返っての後悔もある
数え切れない思い出だってたっくさんある

まつりでそれは一度どっかにふっ飛んだ
大好きな仲間がそれぞれにあいつらへの想いを届けてくれて、ぼくはつながりにあったかくなった

いまも唄と音楽がずっと頭の中に響いてる
手紙や絵をあいつらに内緒で読んじゃってる
あいつらのお菓子をつまみに、ずっとあいつらの話しをしながら寝落ちしている
たくさんのハグに救われてる
みんなからの想いに救われてる

かなしみより圧倒的にありがたさが上回る

あいつらを想う時間の密度がすごく濃くて、あれからの十日間が長いのか短いのかホントなのかウソなのかもよくわからなくなる

会って熱を感じて抱きしめて、手をつないで散歩してあそんで、いっしょに眠ってまた朝を迎える
当たり前だったそんな毎日をいますぐまた送ることはむずかしいけど、もう離れずに「こころの中にずっといるんだ」って感覚もある

ものすごい数のひとつひとつの選択があって、ぼくもあいつらもいまこうなっている
ひとつでもちがっていたらこうじゃなかった
あいつらがいるようないないようなこの感覚
「生と死」ってのはかなり近いところにあるのかね

だから結局は「いまここ」だ
あのまつりはあいつらが残してくれたそのメッセージを、あいつらがわかりやすくカタチにしてくれた最高なまつりだったんだ

あいつらとぼくらのあたらしい旅立ちだった

想ってくれていたすべてのみんな
よかったらまた想ってあげてください

本当にありがとうございました
これからもどうぞよろしくおねがいします

さかいひろし

毎日がめでたいめでたい日でありますように。 めでたい暮らしに使わせてもらいます。 サポートよろしくおねがいします。 サポートしていただけたら、ものすごくうれしいです。 大安吉日や