インテル Wi-Fi モジュールの話 (AX200)

インテル Wi-Fi モジュール自体が技適番号&ラベル印刷を持つようになり、ユーザーによるモジュール交換が一般化して、で Amazon 見ると Wi-Fi 6 対応の AX200 が値段も安めで売れている様子、が、本来技適はアンテナとセットで取得 =モジュールの技適で100% OK とは限らない、ということで、インテルとしては単体販売をOKとしていないのか、秋葉原(対面)では一切販売されていません。なので、公式に入手する術としては、例えば AX200 を搭載したPCIe 拡張カードを買う、などになります。今だと、
ASUS
https://www.asus.com/jp/Networking/PCE-AX58BT/
TPLINK 
https://www.tp-link.com/jp/home-networking/adapter/archer-tx50e/
などが入手性良さそうです(後者が Amazon で安いです)。昔はインテル Wi-Fi は偽物もありましたが、この売価だと正直ペイしないので駆逐されたと見てよさそう、でも謎商流は怖い、という方は上記拡張カード(から外す)がお勧めです。

ここからは本当に誰が知りたいのか、な情報ですが、せっかく調べたので履歴として残してみます。

インテル Wi-Fi モジュールは、同じマーケティング名の中でも複数型番が存在していて、本当ややこしいのが vPro 有り無し、で型番の後ろに .NV が付くと vPro 無しです。Amazon で販売されている AX200 などのほとんどはそれで、vPro 対応の記載はインテルのサイト見て、の勘違いかと思われます(サイトに AX200 全体として対応ぽく書いてあるので)
価格差も結構あって、その辺は
https://ark.intel.com/content/www/us/en/ark/products/189347/intel-wi-fi-6-ax200-gig.html
を参照ください。2,000円前半で販売=vPro じゃない、感じですね。
外見的な見分け方はラベルの FRU で、AX200 の場合は 02HK704 が vPro 版、02HK705 が vPro 無し版となります。

そして、例えば Lenovo の場合だと ゲーミング向けには 02HK705 が、ThinkPad などには 02HK704 が指定されているようです。この傾向は過去モデル、AC8265 などでも同様なので、元から付いてた Wi-Fi 実はちょっとプレミア、とかあるかもしれません。

この 02HK704 が本当売ってません。Lenovo の サービス部品 (FRU) として買えなくは無いですが、日本だと Lenovo サポートとやりとりする必要があったり楽ではありません。そもそも FRU 対象モデル持ってないと更に大変そうです。自前で安価にすぐ交換したいけど、純正と全く同じパーツを使いたい!な方には悩ましい課題です。

探し当てたのが、電子部品 購入サイトとして有名な Mouser で、ここでまさに型番指定で販売してました(FRU では検索出来ないのが大変なところ)。
https://www.mouser.jp/ProductDetail/Intel/AX200NGWG
.NV も売ってるし、間違っても混ざることは無いだろう、で購入し、現在到着待ちです。多分 02HK704 を一番安く、早く入手する方法、なはずです。

最後に、販売されているものが、ちゃんと流通、回転しているかどうかの確認にはラベルの TA が使えます。02HK705 だと最新は K34403-003 なので、これが -001 とかは結構古めの在庫です。この辺はさすがのインテルで PCN で確認出来ます。
http://qdms.intel.com/dm/i.aspx/8187CC97-3289-4E00-995A-AA8CF4E08A0A/PCN117500-01.pdf
って調べてたら、最新は made in Taiwan なのか、それはそれで欲しいな、とか思ったりしてます。

PS.
何となく Tiger Lake 世代で Wi-Fi モジュールも更新される予感がしますが、より一層 CNVio2 &オンボードへの移行が進むはずなので、徐々にこのモジュール交換の市場は無くなっていくかもしれないですね。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?