冒険の始まり

画像1 中学生になったばかりの頃、周りがはしゃぎ回って新しい級友たちとの青春を謳歌し始めているのを横目に教室の隅で、躍起になってゲームブックをプレイしていた。 社会思想社という出版社がまだ健在で、このゲームブックのシリーズを発刊し始めた頃だったと思う。オレはこのシリーズを買い求めてチャリで市外の書店まで遠出することしばしばであった。 その書店までの道のりは、途中心細くなる程の距離だったが、なけなしの小遣いを持って息を弾ませていた。孤独だけどオレの青春が、冒険が始まったのだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?