Illuminate your shot

  はしゃぎすぎた時間を見つめるとき、自分のほんとうの姿がわからなくなって落ち込んでしまう、というようなことはすでに辻仁成が歌っている。
  吉田拓郎と釜萢弘が歌っていたのは、人混みの中で自分を見つめたときの気持ち。

  暗い、重い、面倒臭い、と一蹴されてしまうものたち。即席のにぎやかさによって折檻されてしまうものたちを丁寧に見つめたいと思うのに、焦りばかりが積もってゆく。あなたとわたし、たった二人の間に交わされるものを強いものにしていきたいのに、それがうざったく感じる瞬間の視線に耐えきれずに膝をついてしまう。

  箴言めいたことばたちに惑わされる水曜の午前に、わたしはまた新しい逃げ道を探しているのかなあ。

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