日記サムネ

2020年2月第2週(2/2~2/9)

2/2

明日が節分だという事を言われてやっと気がつく。そうやって僕のダイヤリーの中から色々なモノが消えていく。新しいものが刻みこまれるより何かが消える方が多い。

2/3

海外で活躍する日本人選手といったら?昔は多くなかったのでパパッと言えたのだが、今一番に思いつくのは乾貴士と中邑真輔しか出てこなかった。久保、長谷部、大迫、長友、吉田、本田、中島、前田。南野は最後の最後にしか思いつかなかった。正直今のリバプールには違和感を感じてしまうからだ。リバプールはいつも1番ではなかったから。一番では無い美学があった。そんなもの本場のレッズサポには糞喰らえだろうけど。

2/4

チラシにマスクが載っていたのに入荷していないという珍事。1箱798円という高値にも群がるように客が来ていたのに、もったいない事をするものだ。そういう話はすぐに伝播する。「あそこはダメだ」という話は人間の好物だ。時代や品物は変わってもそれは変わらない。

2/5

普段、音楽を聞かない。BGMに音楽を流す、という事があまり出来ない。本気で聞くか聞かないか。本気は疲れるのであまり聞かない。しかし、娘から散々髭ダンを薦められるので、何となく聞いてみる。良い事はわかっているのでノッて手が止まる。やっぱりダメだ。流して聞けない。昔のようにすぐに覚える事も。音域が高いので歌う事すら出来ない。次に薦められたMrs. GREEN APPLEは出来過ぎていて僕には合わない。僕にはぼんやりしているアナログめいた感じがお似合いだ。それか錆びついたナイフのような音楽。

2/6

ついに来た。あまり積もりはしなかったが、本格的な冬というやつがやっと。夜にはアスファルトに雪は殆ど残っていなかったが、山肌は白く、風が吹かない。人は寒さから逃れるように家に入っているのか、とても静かで街の明かりが雪に反射して、空をぼんやり明るくする。少し薄い雲が流れるのが見えるが、星も出ている。明日はもっと冷えるだろうな、と思いながら煙草に火をつける。芯から冷える。煙草くらいでは温まりもしないのに外に出て煙を吸う。寒いのは嫌いだけど、この瞬間の為に冬を過ごしているようななんとも言い難い幸福感。なんでだろう。その一ミリ隣りには孤独や辛さが横たわっているのに。耳を澄ましても何も聞こえない。人の息づかいが邪魔に感じる幸せって何なのか。僕にも解らない。

2/7

寒い。これより寒い冬を何度も過ごしてきたのに。寒いと逆に身体を温めようとするのか、大量に汗をかき夜中に目が覚める。汗を大量にかくからいい夢を見ない。大概、夢の中で焦っているか怒っている。「コブラ」の中でリクエスト通りに夢を見させてくれるサービスがあった。夢くらい自由にさせてもらいたい。

2/8

娘が風邪をひく。マスクは家に置いてあるが心許無い数。用事があり百均へ。12枚入りで500円。あほか。百均なら100円で売らんかい。意地でも買わねえ。

2/9

わかってるよ。日本海側だから、雪降るからプレシーズンマッチなんか出来ないって。これでもずーっと日本海側で生まれ育った田舎モンですから。新幹線が来たくらいで少し都会人になったとか富山や福井と違うとか思ってません。と、俺だけ思っていても違うんだよね。本物の田舎モンは。なびく。アメリカに被れた日本より遥かに早く。それが悪いとは言わない。だけど大事なもんを見失うのが早い。シロかクロかを言わないのに白黒つけたがる。本物の田舎モンは信念はないがプライドは高い。俺とは真逆。なんで俺はここにいるのか。よく地元民と思われないのはそういうところかな。

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