日本の難民のこと

今日は世界難民の日。

僕が正会員として参加しているLiving in Peaceが、難民支援のクラウドファンディングをしている。僕は初期しかまともに参加できなかったのだけど、プロジェクト開始の調査期間に色んなことを学んだ。

ちょっと調べたことがある人であれば知っていると思けど、日本の難民認定基準は非常に厳しい。一方で、日本はUNHCRの寄付者上位でもある。だから時々「我々は難民を受け入れない代わりに金銭的負担をしている」という主張も時々聞かれる。

しかし、一人あたり負担額でいうと小さい方に属する。改めてグラフにすると東アジア諸国の貢献度の低さが目立つ。払っていると言っても、日本に住む一人ひとりが払っているのは年額100円にすぎない。

画像1

画像2

ソース:
UNHCRドナーリスト
人口あたり難民数
人口

また、時々「我々はこの地域に対して歴史的責任を持っていない」という主張も聞かれる。多くの国の政治機構は植民地時代の統治機構に多大な影響を受けていて、難民が多く生じる中東・アフリカにおいて、明確に欧州諸国の歴史的責任は存在すると僕は思う。ただし、アジア(例えばミャンマーのロヒンギャなど)については、日本も責任の一端を担っている。なお、こういった植民地支配の歴史的責任をあまり背負っていない北欧諸国が一番貢献している。

 

個人的に東アジアの難民受け入れが難しい理由の一つは、言語にある気がしている。英語を話せる人は少ないし、漢字は外国人には極めて難しい。

一方で、日本は難民認定基準が難しいものの、日本語を話せる外国人に対しては比較的寛容にビザを出す国でもある。だとすれば、まずは難民認定を受けられた人々に対して日本語学習をやりやすくする環境を提供し、その後それを「厳格な定義では難民と認定されないけれども、自国で暮らすのが極めて難しい人」に提供することができれば、望ましい変化をもたらすことができるのではないか、というのが事業仮説だ。

COVID-19の影響で世界中が国境を閉じ、苦しい生活をしている人が各国で増えているなか、このタイミングで外国人のことを気にする余裕が無い人も多いのかもしれない。でも、余裕がある人は、少しでも手伝ってもらえたらうれしいなと思っています。

https://camp-fire.jp/projects/view/284425



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?