起業のリスク

起業してから時間が足りない&日本にほとんどいないので、大人向けの講演はほぼ全て断っているのだけど、高校生以下に対してお話をする機会があったら、それはなるべく受けられるようにしている。今回は起業について話すというものだったのだけど、そこで学生たちが「起業ってリスクが高いと思うんですが、それを抑えるにはどうしたらいいですか?」という質問をしてきた。

よく、「起業はリスクが低い」という人がいるけど、それは失敗しても大企業やプロフェッショナルファームに戻れる一握りの人たちの話で、リスクが高いのは事実だと思う。事業内容にもよるけど、社長が個人保証で会社の借入をすることは今も当たり前だし、失敗したら後ろ指を刺されるカルチャーが日本にはある。

それじゃなんでそんなことをやるかといえば、会社勤めだとできない(もしくはとてもしにくい)けど、やりたいことがあるからなんだと話した。人生で一番大切なのは時間だし、その時間をやりたい仕事をすることに費やせたら、それ以上幸せなことはない。そのハッピーさがリスクと天秤にかけても割にあうから起業をするのじゃないか、と。(一攫千金狙いの上場ゴール、みたいな人たちはさておき)

起業しているから会社勤めより偉いなんてことは絶対にない。起業が賞賛されるカルチャーはよく分からない。みんなそれぞれに、やりたいこと、お金とかリスクとか家族とか時間とかからなる連立方程式の答えがあって、それが起業である人もいれば、会社勤めである人もいる。それだけのことなんじゃなかろうか。

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