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オフィス再閉鎖の指標

(改定:2020年7月23日午前11時41分)

政府が明確な数値基準を示さないなか、オフィスをいつ再閉鎖するかを考えないといけない人は多いと思う。個人的には、下記のように定めるのが一番合理的ではないかと思っている。
(色々と計算を作り込もうとかとも思ったのだけど、素人がそういうことをするとロクなことにならないので、シンプルにまとめた)

基準

トリガー1
現在の入院者 ✕ 週次の患者増加率^2 > 患者用ベッド数 ✕ (1−バッファ%)
トリガー2
重症化患者数 ✕ 患者増加率の4乗 > 重症者用ベッド数 ✕ (1−バッファ%)

東京であれば、入院者、重症化数、ベッド数はNHKの東京数値を使用。患者増加率を1.6、バッファーを10%でとると、東京オフィス再閉鎖トリガーは次のようになる。
・トリガー1:入院患者数が1000人超
・トリガー2:重症化患者数が22人超

根拠

1. 重要なのは陽性数よりも発症したときに病院に行けるかどうか。なお、重症化していない人向けのベッドキャパは増やせるけど、重症患者のそれは困難。

2. SARS-CoV-2に感染して発症するまでの期間はだいたい1週間。ただ、現状の実務では、発症してから入院までまた5日かかるとのこと。重症化は発症から遅いと2週間=感染から3週間。この時間差を考えないといけない。

1000人が入院者になった時点でオフィス閉鎖をしたとする。閉鎖直前日に感染していた人が発症するタイミングでは、もう入院者は1600になっていて、その次の週にやっぱり回復せずに入院、という段では2560人になっていて病床数が残りわずかになっている。

が、一応入院はできるはず。重症化するのは感染から3週間だとすると、同様の計算で重症化患者が22人という基準が導出される。


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