私には真似出来ない、びしょ濡れマスクでのスキー・スノーボード

タイトルの通り、真似は出来ない。
湿雪が降り続く中、中学生2人と一緒に滑る機会があった。
2人とも眼鏡と不織布マスクをしていたので、滑る前から眼鏡は真っ白に。
滑り出して1時間程経った頃、ふと口元を見ると水に浸したようにびっしょり。
おまけに水滴まで付いていた。
まぁしかしこんな事は初めてではない。
今日も決まり文句の「苦しくない?」と投げかけてみるが、顔を横に振り、さもいつもの事だと言わんばかりに返された。

コロナが広まってから3回目の冬。

自分が小学生だった6年間は、今思えば永遠かの様に長く感じられたが、例えばその半分の月日をマスクをして過ごしたのなら、もはやそれは当たり前の事と思うだろう。
ランドセルに、名札に、帽子に、そしてマスクをして通学するのが当たり前。

中学生だった3年間も長かったし、高校の3年間も短くは感じなかった。
10代で過ごす3年間はどのタイミングで過ごしても短くは感じないと思う。
少なくとも私は。
そんなマスク生活が当たり前になっている彼ら、彼女らからしたら、息苦しさも無意識レベルで普通の事かもしれないし、マスクをする理由も様々なのは理解出来る。
頭では理解している。

しかしせっかくスキー場に来れたのだから、子供に限らず、大人も山の空気を存分に味わって欲しいと思うがあまり、今日もまた「苦しくないですか?私は構いませんのでマスク外して下さい」と口走ってしまう。
ゲレンデに居る誰一人として、風邪で辛そうな感じの人を見かける事がないせいか、ついつい余計な事を言ってしまう。

今日も一人で勝手にやるせない気持ちでいるが、私はびしょ濡れになるようなマスクはせずに、明日もまたおいしい空気を吸って気分をリフレッシュさせよう。

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