スノーボードデビューする方へ、インストラクターが面と向かって言いにくい事

それは、「小さくてもバッグは置いてきて下さい」と言う事。
10リッター程のデイバッグ、ショルダーバッグ、ヒップバッグ、ウエストポーチetc…。

これらは転倒した時に、更なる怪我につながる可能性があるからです。
全治何ヶ月といった怪我でなくても、数日痛みが尾を引く事にもなります。

貴重品や飲み物等、人それぞれ持っていたら便利な物はありますし、持ち歩きたい気持ちは分かります。

しかし、自信を持って滑れる様になるまで、身に付けるのはバッグではなく、ヘルメット等のプロテクターです。

貴重品はロッカーや車内等で保管しておくのが良いです。

私の偏見かも知れませんが、スキーと比べてスノーボードの方が、ストックは無いし、板(ボード)は一本(一枚)で、お手軽に始められると思っている人が多い気がします。

そしてストックが不要な分、ウェア等の服装に美的にも干渉しませんし、カッコよさで言ったらスノーボードに分がある気もします。

こう言った事が結果的にバッグを身につける事にも繋がっているのでは、と考えてしまいます。

手軽に始められるスポーツとの認識を持って来られたお客さんは、スノーボードを体験し始めて一時間もたたない内に「想像より難しい、大変」等、身体を動かす大変さを口にします。

これは何も運動自体が特段ハードな訳ではなく、最初は体の動かし方が分からない為、必要以上に筋肉を使っているからからも知れません。

また練習の課題が短時間であっても、どんどんと疲れが蓄積される為だと思われます。

ボードとバインディングで5kg以上ある訳で、それを片足に装着するところから始めるのですから、非日常もいいところです。

その上で更に余計な荷物を身に付けて動かなくてならないのですから、身体への負担、怪我のリスク、上達のスピードと、様々観点から見てもメリットの方が少ないと感じます。

以上の事を、レッスン開始時にお伝えした所で、知らない事はイメージしにくいですし、本人を否定しているとも取られかねないので、毎回細心の注意を払いながら服装等の現状に即した講習を進めている次第です。

逆の立場なら、お金を払っているのは私で、自己責任で参加している、と思ったり、カバン一つでうるさいこと言うなぁ、と思うかも知れません。

怪我なく安全に楽しく過ごして欲しい、末永くスノースポーツを続けてほしい。
勝手な考えの押し付け、お節介とは理解しつつも、ここnoteにて思いを綴ってみました。

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