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【短歌】

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【短歌】をまとめたものです。
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2022年9月の記事一覧

またひとつ終わりに着いた物語今日はその世界を抱えていたい

高原を通る風らがゆらしている夕日をまとうススキの輝き

あの坂にススキが並ぶ時期がきて忍び寄る夜長準備する本

スーパーの青果コーナーカラフルで果物で知る秋の出現

モモぶどう柿梨りんご登場し群雄割拠ラ・フランスの乱

月人は月の明かりを滑り降りススキのそばで住処を眺める

濃厚な月を見るたびコンビニへチーズケーキは同じ色で待つ

メインよりサブの道路選んだら曲がりくねって結果たのしい

不便ほど非日常だと感じてる効率文明の住人たちは

【短歌連作】秋空

空覆う群れ一群の いわし雲 秋の季節をラッピングする 雨の世界泳げるように うろこ雲 大きな…

湿原はしずかにもえる草紅葉(くさもみじ)旅人たちは全てが染まる

草紅葉(くさもみじ) 渡る木道 金色野
青き衣をまといたくなる

秋桜が風ゆれるたび秋色が濃くなっていく成熟していく

道端のパステルカラーのコスモスはスカイブルーをより高くする