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2023年下半期「このレースが良かった」5選(※ただしG1、Jpn1競争を除く)+おまけ

中央地方問わず、2023年の下半期で良かったレースを取り上げます。
ただしG1(Jpn1)を除く。
それではどうぞ。 


1.毎日王冠(優勝馬:エルトンバローズ)

ソングラインシュネルマイスターらマイル路線の強豪が秋初戦として出てきた中、夏の上がり馬エルトンバローズが優勝した。
スタート後は好位に付けるとインでじっと折り合う西村淳也騎手。
直線を向くと追い出し、ウインカーネリアンを交わして先頭へ。
有力馬はなかなか馬群を捌けず残り200mでようやく追い出す。方や無欲で追う騎手とスムーズに走るエルトンバローズ
時すでに遅し。戸崎とルメールが双方を意識しすぎた結果というのもあったがハナ差届かず。
レース後、西村騎手はその僅差から「神様にお祈りした」とコメント。
若武者が大金星を上げるのは、やはり気持ちが良い。

2.日本テレビ盃(優勝馬:ウシュバテソーロ)

ドバイでヴィクトワールピサ以来の快挙を成し遂げたウシュバテソーロ
BCを見据えて叩きとして船橋へ参上。
川田はスタートを決め好位に付けるとミトノオースワーヴアラミスが逃げる中、抜群の手応えで追い出す。
ここでは負けられんとばかりに4コーナーで2頭を交わすと後続に差を付けながら独走状態。
最後は流す余裕ぶり、堂々たる横綱相撲でアメリカへ向かった。
BCでは敗戦したものの、こちらではデルマソトガケが奮闘した。
中距離のチャンピオンとして来年以降もダート界を盛り上げる。

3.園田金盃(優勝馬:スマイルミーシャ)

園田版有馬記念として位置づけられる園田金盃。
今年もファン投票によって選ばれたラッキードリームツムタイザンエコロクラージュアキュートガールなど豪華メンバーとなった。
スタートしてからラッキードリームが先行する意外な展開だったが内枠を利してインコースからべったりマークする吉村騎手。
ベラジオソノダラブが掛かってペースが上がり苦しくなったか、ラッキードリームが追っても鈍い反応の中、4コーナーで並びかけるとムチを入れて先頭に立つ。
摂津盃覇者のツムタイザンが迫るも、これを気迫で押しのけ優勝。
その年の兵庫ダービーを制した馬が同年の金盃も制するのは史上初とのこと。
「園田のアイドル」として他地区遠征など来年が楽しみである。

4.JBC2歳優駿(優勝馬:フォーエバーヤング)

来年からダートのレース体系が変わり、より一層盛り上がることとなる前にスター候補が登場。
逃げ粘るサンライズジパングフォーエバーヤングが1頭だけものすごい脚で追い込み優勝した。
後に全日本2歳優駿も7馬身差で完勝。
アメリカか?それとも新体系のダート三冠か?
来年の活躍も要注目だ。

5.ステイヤーズステークス(優勝馬:アイアンバローズ)

アフリカンゴールドアイアンバローズの大逃げから始まった中山マラソンレース。
ホームストレッチでアイアンバローズがペースアップしアフリカンゴールドを離した逃げ。
3コーナーで番手グループから前を捕まえに行くも逆に手応えが悪くなる。
4コーナーで手応え良く後ろを突き離すとテーオーロイヤルマイネルウィルトスを振り切りそのまま逃げ切った。
ペースはどうだったろうか。
隊列を引き伸ばしたい鞍上は前半は6F75.5で1F13秒を切るペース、中盤は緩めて6F77.5の13秒台を刻み、残り6F72.4で12秒から11秒台後半。
緩急のある逃げで理想的なペースで走られては後続は苦しい。
長距離のレースは騎手の駆け引きが際立つからおもしろい。


おまけ

マジで今年最高のレースだった

イグナイター号、JBCスプリント制覇おめでとうございます!!
(タイトル否定ですがここで紹介させて頂きます)

笹川騎手「園田のみなさん、やりました!」
兵庫競馬所属のイグナイターが中央勢を撃破し悲願のJpn1タイトルを掴んだ。
かつて所属した南関東競馬での凱旋勝利。
そして陣営と馬主、騎手の執念が実った瞬間だった。

今秋は園田チャレンジカップを制し、南部杯でレモンポップに大差を付けられるも2着に踏ん張り結果を出していた。
そして挑んだJBCスプリントでは東京盃覇者ドンフランキーこそ回避したがスプリント路線の代表格リメイクを始めリュウノユキナダンシングプリンスジャスティンラプタスケイアイドリーなどが顔を揃えた。
イグナイターは好発からポジションを取り、直線で手応え良く抜け出すと追ってきたリメイクとリュウノユキナを追い比べで蹴落として勝利した。

余談だが当日は園田競馬が開催中だった。
本場のレースこそ昼過ぎに終わったものの、南関東競馬は場内で放映中だったので多くのお客さんが残ってJBCを見届けた。
そしてイグナイターが勝利の瞬間、場内はお祭り騒ぎになったとの話。
兵庫競馬を代表する同馬の活躍に来年も期待したい。

ありがとうございました。

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