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日平(にっぺい)の夕日 ~愛するものとの別れ~

こんにちは!多田ビニ本と申します

ビニ本作ってる人ではありませんが、ビニ本的なコンテンツを愛してます

#西野亮廣 さんの #帝国に挑む に触発されて、過去を振り返りながら思い出をつづっております

『愛するコンテンツ達との別れ』

前につづった父ちゃんの話のとおり、父ちゃんは大分ぶっ飛んだ人だったけど

母ちゃんは地方公務員で教育関係の仕事していて父ちゃんとは真逆のお堅い人だ

テレビでキスシーンなんか流れようものなら、即座にチャンネルかえてくる

一緒に遊んでいた友達も、小さい頃から何かしら母ちゃんに関わっていたので、溜まり場になっていた我が家に母ちゃんが帰ってくると

蜘蛛の子散らしたように帰っていく

つまり子供たちにとっては怖い母ちゃんだったのだろう

そんなんだから、性の目覚め後の僕は、ありとあらゆる性的なコンテンツを子供ながら必死に隠した

いわゆるベットの下や、押入れなんかは掃除のタイミングで見つかる確率高いと考えて

木材で箱をつくり、それにエロ本やVHSのビデオ隠して、一番高い押入れの奥に置いた

いま考えると、大分怪しいが当時の僕は「俺すごい!完璧」と思っていた

僕の渾身のDIYが効をそうしたのか、高校を卒業し家を出るまで

ベットの下から母ちゃんが「あんた!こんなのみてたらバカになるよ!」とエロ本をつかみあげるような地獄を体験することはなかった

しかし、中学、高校と集めたコンテンツは結構な量となり、棄てる為には廃品回収に出すか、VHSは燃えないゴミに出さなくてはならない

小さな集落の為、誰かに見られたら完全に母ちゃんの耳に入るだろう

大ピンチのなか僕は最後の手段に出る

「そうだ、山に埋めよう」

産廃の不法投棄で、逮捕までされる昨今ではあるが、当時は世紀末でモヒカンが「ヒヤッハー!」言いながら老人から種もみを奪っていた時代だ(謎の言い訳)

家を出る数日前、僕は長年愛してきたコンテンツ達とお別れするために、家族が寝静まった深夜に行動に出た

まだ雪の残る静かな夜だった

コンテンツ達を袋にでも入れて担いでいこうかと思ったが、何しろ重い

ふと見ると、弟のソリが置いてある

ソリに重い袋を乗せて、肩にスコップを担いで家の近くの林の中に向かった

ガキの頃から隣のしんちゃんと走り回った慣れ親しんだ林である

月明かりしかない夜だったが不思議と怖くなかった

死体遺棄する人はこんな気持ちなんだろうか

白い息を吐きながら、敷き詰められた杉の葉を掻き分け、林のど真ん中あたりに穴を堀り、コンテンツ達を納めた

コンテンツ達との蜜月の日々、はじめてオ○ニーした時、罪悪感で「二度とこんなことしない」と誓ったのに次の日またしてしまったこと、数日後にはこの家を出ること

色んな思いが頭をぐるぐる廻った

~数年後

その林の中に一本の栗の花が鮮やかに咲いていたとか、いないとか

言う話しはフィクションである

じゃあまたね

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