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日平の夕日~ミニ四駆~

こんにちは
多田ビニ本と申します

ビニ本作ってる人ではありませんが、ビニ本的なコンテンツを愛してます

西野亮廣さんの#帝国に挑む に触発されて、少年時代の朧気な記憶を綴っております

ミニ四駆~喰らえ!スーパーアタックランディング~

僕が小学生のころ爆発的に流行ったコンテンツの1つがミニ四駆だった

大人気のミニ四駆に僕もしんちゃんも夢中で、お小遣い貯めてミニ四駆や、そのカスタムパーツを手に入れるのが楽しみだった

本体は600円、カスタムパーツも数百円だったけど小学生身分の僕達には高級品だった

僕が欲しい機体は確か「アバンテ」で、欲しいカスタムパーツはハイパーミニモーターとスポンジタイヤだったかな

ミニ四駆はその人気もあり、品薄でデパートやオモチャ屋に入荷してもすぐ売り切れる

当然今みたいにネットもAmazonがあるわけでもなく、「⚪️⚪️っていう店に⚪️⚪️売ってるらしい」
という不確定なうわさを信じて、店にダッシュするしかなかった

僕の大好きなアバンテは人気機体でなかなか手に入らなかったが、#隣のしんちゃん が、隣町のデパートにアバンテがあるという情報を掴んで来たものだから

自転車で15kmくらいある隣町のデパートに行くことにした

もちろん情報提供者のしんちゃんも一緒だ

母ちゃんにおにぎり作ってもらい小学生2人で、陽か彼方のデパートに向けて旅立った

初めて通る道や景色にドキドキしたし、しんちゃんが「あの森には猪がいるらしいから、あとで冒険しよう」とか言ってきて、ドキドキが大渋滞した

デパートに着く頃にはお昼近くになっていたが、僕らはデパートのオモチャ売場へダッシュした

オモチャ売場には数台のアバンテが置いてあった
「やった!しんちゃんアバンテある!」
ソッコーでアバンテとハイパーミニモーターを買いデパートの外でおにぎり休憩した

しんちゃんは「多分この街は俺らの所より情報が遅れてるからアバンテまだ売れてなかった」という分析していた

今思えば酷い偏見だか、当時の僕は「スゲー!しんちゃん」としか思わなかった

家に帰って、アバンテを組み立てた

ハイパーミニモーターを内蔵した特別な僕のアバンテ

スイッチを入れると、なるほど速そうだ!家の中では狭くてその真価は計り知れない

当時金持ちの家にはタミヤのミニ四駆専用コースがあり、自慢のミニ四駆の実力を計ることが出来たが、家のまわりにそんなものはなく

家の裏の道路が僕らのコースだ

コロコロコミックで連載していたダッシュ四駆郞

のように、木の棒を使ってミニ四駆を操る

しんちゃんも、デパートでカスタムパーツを手にいれたらしく僕に見せてくれた

「そ、その深紅のモーターは!!速すぎることから大会で使用禁止になっているモンスターモーター!」
『ハイパーダッシュモーター(330円)じゃないか!! 』

僕らは、互いに手にいれた新しい力を試したくて、ミニ四駆を道路に解き放った

「スーパーアタックランディング!(ダッシュ四駆郞の必殺技。ミニ四駆をスタートさせる際、おもいっきり地面に投げつける荒業)」

僕らの新生ミニ四駆たちは、物凄いスピードで走り出した

それはそれは小学生の足では追えない速度で、、、

ノーマルモーターでは足で追えていたのに、、、

タミヤの本気は小学生の想像を遥かに超えていった

僕のアバンテもしんちゃんの機体も、道路の反対側にある側溝に飛び込み

半分水に浸かった状態で裏返りタイヤが空回りしていた

ヒグラシが五月蝿いほど鳴いている

夏ももう終わりだ

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