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Edge vs Chrom

ブラウザとは

ブラウザとは簡単にいうとインターネットの閲覧ソフトのことです。
現在、大きくは、マイクロソフト社が提供するEdge(エッジ)とグーグル社が提供するChromeの2種類がありますが、他にもアップル社提供するSafari    
Mojira社のFireFoxなど何種類かがあります。ブラウザは、パソコンでもスマホでも使えます。
利用者はどれでも使えます。Windowsパソコンの場合、標準でEdgeが最初から入っています。またアンドロイドスマホは、Chrome が、IphoneスマホはSafari が標準で入っています。
因みにヤフーはブラウザではありません。よくあなたはどのブラウザをお使いですかと聞かれ、「ヤフーです。」と答えるのは誤りです。

ブブラウザの歴史
 その昔Windowsパソコンの始まりの1995年ごろから、マイクロソフトのインターネットエキスプローラが独占的な存在で長い間、世界的な標準ブラウザとして利用されてきました。その後、2008年にグーグル社がWindows用のブラウザとしてChromeが誕生しました。Chromeは、その後WindowsだけでなくMAC、LInux、Androido, iPhoneなどその利用基盤を拡大してゆきました。独占的なシェアを誇ったマイクロソフトのインターネットエキスプローラ(IE )は、徐々にシェアを落とし、昨年2022年6月に遂に終焉を迎えてニュースでも大きな話題になりました。マイクロソフト社はChromeに対抗すべく、Windows8の発表に合わせて新しいブラウザのEdgeを発表し巻き返しを図りました。しかし、当初のEdgeは、トラブルの連続で評判を落とし、復活を図るべく、Windows10の時代に、NewEdgeと称し、Chromeのエンジンを搭載したブラウザを発表し改良を重ねながら現在に至っています。

ブラウザのシェア2023年3月現在( PC と スマホ )
ブラウザの世界シェアの推移( 2009年~2022年 )

なぜブラウザは重要なのか?

スマホやパソコンで何か仕事をしようとするとアプリと呼ばれるソフトを使って作業を行います。エクセルやワードは、多くの人が利用する典型的なアプリの一つです。エクセルやワードはインターネットがなくても利用できるアプリの代表です。スマホの場合は、GooglePlay やAppStoreからアプリをダウンロードして使います。
 近年、インターネットの普及に伴いブラウザをベースにしたアプリが登場し、スマホの普及と相まってその利用が急速に拡大しています。ブラウザは元々はインターネットの情報検索が主な利用範囲でしたがそこから大きく変わりアプリを動かすための基盤( OSと同じ役割 )として進化してきました。
グーグル社はサーバを利用してブラウザとインターネット回線で接続し、様々なアプリが動くための基盤を作ってきました。サーバー上で動くアプリは、WEBアプリと呼ばれ、グーグル社自身も様々なアプリを開発し殆どが無償で使えます。
 WEBアプリの最大の特徴でありメリットは、自分のパソコン(スマホ)には、アプリやデータを持たず、アプリの実行は、ブラウザ、インターネットを介して遠隔地のサーバで実行することです。自分のパソコンにはブラウザだけがあればアプリを利用できます。
 したがってブラウザはアプリを動かすための基盤(プラットフォーム)の役割を果たします。マイクロソフトWindowsOSもエクセルやワードなどのアプリを動かすための基盤(プラットフォーム)です。
 これまでのパソコンは、Windowsをベースにしたパソコンが主役でしたが、今後はクラウドとインターネットに主役が移り、パソコンは単なる画面とキーボードだけある端末にすぎなくなります。

 グーグル社は近年、クロームブックと呼ばれる機械を販売しています。
見かけは、パソコン、タブレットと同じですが、Windowsに相当するOSがなく、ブラウザ( Chrome )だけを持つ一種のパソコンです。この機械はアプリやデータを持たずすべてインターネットを経由してサーバー(クラウド)を使って動作します。利用者は、キーボードと画面を使って通常のパソコンと同じように利用できます。この機械は、現在デジタル教育のため小中学校での利用が世界に広まりつつあります。日本では、数年前からGIGAスクール構想という名前で国が一人1台パソコンを推進しています。その中でクロームブックの採用が、ダントツのトップで全体の半数近くを占めています。

GIGAスクール構想と端末シェア



エクセル、ワードに代表される従来のアプリは、WEBアプリに対してネイティブアプリと呼ばれます。マイクロソフトのWindowsで動くネィティブアプリは無数にあり長い年月の間にパソコンは、どんどん肥大化し、今や利用者の手に負えない状況になりつつあります。
 今後、スマホの発展とともに、WEBアプリの重要性が増し、ブラウザの役割が、従来のOSと同じような位置づけになり、これからのデジタル化の主役になりつつあります。現在、国が進めているデジタル化は、マイナンバーカードをベースにしたマイナポータルというすべてブラウザだけで利用できるシステムの開発を予定しています。
 実は、WEBアプリは、既に多数が存在し、その存在し知らないうちに我々は利用しています。国税庁の確定申告のシステムは20年以上前からある完全なWEBアプリの一例です。我々が使っている身近な例では、買い物サイトのアマゾン、NHK+もブラウザだけで動くシステムです。Zoomは、ブラウザだけで動くものとアプリをインストールして動くシステムの両方が使えます。
メールのアプリとWEBメール
 ネイティブアプリとWEBアプリを違いを実感できるもっとも卑近な例がメールです。メールアプリの代表格は、マイクロソフトのオフィスに付属のOutlookです。Outlookは、現在でも世界中で多数の人が利用しています。Outlookは典型的なネイティブアプリの一つです。それでは、メールをWEBアプリで、使うにはどうすればいいのでしょうか。メールはアプリ以前に、どこのメールを使うかの段階があります。以前は、多くの人はインターネットのプロバイダーの契約時にメールアドレスが与えられそれをそのまま使っていました。我孫子では、プロバイダーにJCOMを利用している人が多いです。プロバイダーは、メールサーバを用意して利用者にメールアドレスを与えてくれます。例:tadashi.murayam@jcom.home.ne,jp
それと同時に接続のためのパスワードなど各種情報を印刷したものをくれます。このメールアドレスが与えられるとメールの送受信ができるようになります。
 WEBメールを使うには、ブラウザからJCOMのメールサーバにアクセスし、メールアドレス(ID)とパスワードだけ入れればすぐにメールが使えます。ブラウザさえあれば、どのパソコンからでもメールが使えてしまいます。スマホからでも同じようにしてメールが使えます。パソコンが壊れたり、買い替えたりした時も、ブラウザさえあれば全く困りません。
便利な反面、パスワードを盗まれて勝手にメールを人に読まれると困りますよね。詳しいことは省略しますが、最近は二段階認証をすれば大丈夫です。

今、メールの例を説明しましたが、メールに限らずすべてのアプリはWEBアプリとして作成し使えるようにすることが可能です。グーグル社は、何年もかけてWEB上で動く多種多様なアプリを開発してきています。実は、表計算(エクセル)や文書(ワード)もWEBアプリとして使えます。マイクロソフトのネィティブアプリとの互換性の問題で利用者はまだ少ないですが、個人で使う場合殆ど問題ありません。マイクロソフト社もWEBアプリのエクセル、ワードを開発し使えますがこちらも利用者はほとんどいません。ネィティブのエクセル、ワードと比べ、機能が低く利用者は非常に少ないです。実は、マイクロソフトはこれにあまり力を入れると、ネィティブのエクセル、ワードが売れなくなってしまい、収益減になるというジレンマがあります。放っておくとグーグルのWEB版のエクセル、ワードに収益を持っていかれてしまう危険性があります。

最近私が使っているWEBアプリ(ブラウザだけで使えるアプリ)の例
これらのWEBアプリは、アプリのインストールなしでパソコンでもスマホでも使えます
1.確定申告( 国税庁) 2.アマゾン 3.NHKプラス 3.Dマガジン(有料) 
4 朝日新聞デジタル(紙面ビューワー) 
5 .  Gメール、Yahooメール、BigLobeメール 
6.グーグルフォト 7 iCloudフォト 8.オンラインバンキング(郵貯、三菱、三井) 9.クレジットカード(Cedyna OMC ) 10 コロナワクチン予約 
11 JREポイント 12ヤフオク 13ヤマト運輸サービス(送り状発行) 
14クリックポスト(日本郵便)15BitWarden(パスワード管理)
16 Note    17 ChatGPT  18  Zoom 19 マイナポータル

Native アプリの代表例
 マイクロソフトの標準アプリ
1. Officeアプリ( エクセル、ワード、パワーポイント、Outlookなど) 
2. フォトアプリ 3 スニッピングツール 4 エッジ 5 アクセサリ
6. Deffender
 マイクロソフト以外のアプリ
1. Chrome   2 Craving Explorer   3 ThunderBird( メールアプリ)
4.VLCメディアプレーヤー 5. Acrobat Reader DC  6 ラベル屋さん
5 CyberLink PowerDVD(有料)動画音楽 BD、DVD、CVDの再生
6 筆ぐるめ( 有料 ) 
7. 有料セキュリティソフト( ウイルスバスタ、マカフィ、ノートン・・)

ネーティブアプリとWEBアプリのセキュリティ
 通常、Windowsパソコンには、deffenderやウイルスバスターなどのセキュリティソフトがインストールされています。これは、外部から自分のパソコンに悪意のあるソフトの進入を防ぐためのものです。WEBアプリでは、自分のパソコンにアプリやデータを入れないため侵入のリスクが低くなります。クロームブックなどのブラウザだけで動くPCではセキュリティソフトは殆んど不要になります。学校などでクロームブックを採用するのは、これも大きな理由の一つです。
 マイクロソフトのWindows S がありますが、これは外部からのソフトをインストールできないようにした特殊なWindowsです。これもセキュリティのため学校などで良く採用されています。

Windowsの既定のブラウザについて
 Wndowsの既定のブラウザは、Edge です。何もしなくてもEdgeは最初から使えます。Chromeなど他のブラウザは、自分でインストールが必要です。WEBサイト( URL )を開くとき、いつも、どのブラウザから開くかを利用者は決めることができます。これを既定のブラウザと呼びます。
 Chromeをインストールすると既定のブラウザは、自動的にChromeになります。Chromeにしたのに、知らない間に Edge に変わってしまうことが良くあります。これはマイクロソフト社がEdge を使わせようと意図的に行っている可能性があります。
 Windows10の場合は、設定で簡単にChrome に戻すことができます。
設定-->アプリ-->既定のアプリ --> 既定のブラウザ Chrome を選択
Windows11の場合は、これが出来なくなり、簡単にChrome にできないようになりました。これは、簡単にクロームに変えられないようにするマイクロソフト戦略と思われます。
 Windows11では、設定の中のファイルの種類ごとに既定のアプリを開くを使い、拡張子ごとに Chrome に変える必要があり、大変面倒です。
Edgeが規定になっている拡張子をすべてChrome にすればOKですが、非常にたくさんあり、とても面倒です。代表的な拡張子.HTML .HTMなどだけでも実用上は困りません 因みに、Edge は、アンインストールすることはできません。

ブラウザ起動時に最初に表示する画面の設定
 
ブラウザを起動したとき、何もしないとEdgeは、マイクロソフト社のホームページ(MSN)が、Chromeは、検索窓だけのシンプルな画面が表示されます。今回、Yahoo の画面を表示するようにするための設定方法について説明します。
(1)エッジの場合
   エッジを起動したときに画面の右上に ・・・ の記号が表示されてい   
  るのでここをクリックします。画面の下の方に 歯車マーク(設定)を
  クリックします。設定画面が開くので画面左の「スタート、ホーム、新
  規タブ」をクリックします。

エッジの起動時設定画面

上記のように yahooのURLを指定します。http://yahoo.co.jp

(2)Chromeの場合
   Chromeを起動すると、エッジ同様に画面の右上に縦長の ・・・ を
   クリックします。設定 --> 起動時 -->特定のページまたはページ 
   セットを開くで、http://yahoo.co.jp  を指定します。

次回のブラウザを使ってWEBアプリを使うために重要なテーマとして
 アカウントとセキュリティについて 勉強したいと思います。
 特にパスワードに絡む各種の問題や対策につて学習します。

                             -以上ー
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けやきパソコンクラブ






 


 






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