見出し画像

塔山忠臣のシンセサイザー講座《第5回》

あなたの24時間を増やす方法だ。

面倒臭いよね、生きていくのって。飯は食わなあかんし、無駄にカネはかかるし、頭さげなあかんし。

久しぶりのアルバム制作を続けています。

フルアルバムは0.8秒と衝撃。
2015年『破壊POP』以来である。

ハチゲキのアルバムの歴史は、
僕個人の戦いの歴史である。

0.8秒と衝撃。は塔山忠臣が

たったひとりで曲を書き始めたことがスタートだった。バンドメンバーもいない、楽器もロクに触ったことないし、もちろん曲の作り方なんて

何ひとつ知らない状態で何故か作曲を始めた。


初めて楽器屋さんに行った時はナンカ恥ずかしいから店員のおにいさんに話しかけられないように店内を逃げ回っていた。

たったひとりなのに0、8秒と衝撃。
なぜか、名前はカッコ良かった。

アルバムやスタジオ作品は全てのパートを自身が作曲、アレンジ。そして演奏をして
創り上げてきた。

1stアルバムZoo&LENNONに関してはそれに加え

すべての制作費を自分自身で働いたカネで仕上げた。

もちろんリリースしてくれるレコード会社なんて決まっては無いし、CDショップに置けるなんて夢のまた夢だ。

何も決まっていない。

ただひとつ、『作ってみたい!』という
どこから来るのかよく分からない
強いエネルギーだけがそこにあった。

結果、100万円単位の制作費がかかった。

もちろん1円のこらずコツコツ自分が働いたもので全てを支払った。


なぜ、そんなことをしたのか?


しばらく酒をやめている。ふざけて中学生ぐらいから飲んでいたから、これはかなり久しぶりのことだ。酒に関して僕は中立な立場で、

別に断酒に成功した人がそのことを
めちゃめちゃ良かった!みたいに話してる
美談にも興味はないし、

飲みたい人は飲めば良いと思う。上手く使えれば楽しいし。


酒は中毒というより習慣化することによって
無くてはならない親友のようになってしまう。

友達はいたほうが良いだろうし、人生は楽しくなる。だけど、、、

友達がいないヤツが1人ぼっちで

孤独と見つめ合った時に創造した、

スゲェ作品を僕は知っている。

ひとりぼっちが真剣に

『なにか始めよう!』とあがいた時の可能性を

俺は知っているのだ。


暇つぶしでYouTube見てる時間を、
そのままヒマなまんまの時間で
残すことにした。


なぜ、そんなことをするのか?

基本YouTube有名人、YouTube成功者みたいな人のはあまり見ないよ。あまりアガらない。
よく見てたのは海外の昔のロックミュージシャンものや、Live。

名盤のレコーディング風景や当時の機材の詳細など。可愛らしい動物や、少しこわい動物や(主にサメやら熱帯雨林とかの毒を持ってそうなコワコワ生物とか)

心霊ものや、猟奇犯罪系とかは見ない。
単純に言おう!

こわいのだ。


こわいもの見たさの興味がある人の気持ちはわかるが、僕は見ない。



こわいのだ。




これだけでも1日のウチに余白の時間がだいぶ出来るよ。

俺は酒が大好きなんだよ、

私はやりたいことなんて別にないから、

だから楽しく生きれれば別にイイじゃ〜ん!と言われる

紳士淑女の方々。

わかる、わかるぞ。でもね、
ブラザー&シスター

これはそういうこっちゃねえんだわ。
だってまずオイラがそうナンだから。


別に音楽で食ってる訳じゃないし、

本来
酒だって大好きだ。

毎日が楽しい、毎日を楽しく生きられれば
それでいい。それが本当は人間の

人生だろう。

もちろん人生における瞬間瞬間の快適や快楽、
旅人みたく偶像を追いかけ続けるのも楽しいだろう。

もしかしたら


あなたの中にある、たったひとつの感覚

生きる価値を

あなた自身の手で

増やせる可能性があるのかも
知れないとしたら。。。

コレは、
そんな人生の実験的なオナハシなんだ。


空いた時間が出来た時に、
あなたは何をしています?


あなたがこの1週間を思い出してみて私が上記に記したような、無意識に習慣づいてしまっていた毎日の過ごし方の中で、

あれ?これって本当に自分に必要なのかなぁ??

自分のココロ充実しているんだろうか、と

少しでも思った時があるのなら。そんな気づきがあったのなら


それらを無視してソイツらから少し距離をおいてみるのも

極端な話、


今までなら全くとらなかったであろう

新しい行動の方向に。

自分の行く道の矢印を、そして目線を。
向けてみるのも、


これから先のあなたの人生を
命燃えたぎる脳汁あふれた日々に変えるヒントが
あるのかも知れませんよ。


0.8秒と衝撃。というバンド
1stアルバムのズー&レノンは、
本当に純粋に良い曲を。
それにしか興味が無かった。

東洋のテクノはズーレノほどの名盤に
なかなか気づかないシーンやリスナーにブチ切れ、ならば今度は爆音で、ノイズで、キサマらの脳汁を垂れ流してやる!
そんな怒りや刹那なNewWave作品。

守護神は予想外にフェスやライブで忙しくなり過ぎた結果、作曲時間すら満足にとれず
自分の中にある誇大妄想だけが拡大し。
不協なエネルギー、過度な狂音を創り出した
ケイオティックな作品。

同じ年にリリースした、
NGW4は生楽器を極力排除し、曲名も無記名、天上天下な唯我独尊TECHNO。
メンバーの野菜くんに久しぶりに会った時「好きなのでよく聴いてます。」と言われたことがうれしかった、バンドマンってあまり自分たちものは聞けない病なの知ってるからね〜。

最後には、
井上陽水に憧れて新宿の元左翼学生街に、
氷の世界の詳細なアレンジ楽譜を入手しに行くところから始めた。。。
サイケデリック歌謡フォーク集。
破壊POPの制作。

その他にもEPや、シングル
カメレオンバンドに相応しい、入り乱れた
音楽性のなかで
ギラギラ泳いでるような楽曲たち。


0.8秒と衝撃。の楽曲はよく
『久しぶりに聴いてみたけど
めちゃくちゃカッコ良かった!』と
褒めていただける。


それは当時から僕が狙っていたことだ。

よくJ.M.に話していたのは、

僕の理想は例えばこの先バンドや、

自分自身すらも居なくなってしまったとしても。

数十年後でもイイ、
100年後でもイイ。

たまたま青年が中古のレコ屋でワゴンセールに転がってたボロボロの0.8秒と衝撃。のCDを見つけて部屋に持ち帰って聴いた時に、


「こんなカッコイイ奴らいたんだ...。」


と彼の人生を数日間、

わくわくさせるコトが出来たら。


それが
作曲家としての僕の理想だと。


これは別に悲しい話ではない。むしろ私としては自分がその時に全てを賭けて書いてきた楽曲たちが未だ、


いきいきとあなたの耳に響いたのなら、
これほど嬉しいことはないのだ。


あなたに起こる毎日のなかで
ひとときでもイイ、一瞬でもいい。


がんばれ!負けんな!


前向かんか!こらぁー!


わかる! おれにはわかるぞ!


でも今日は泣け! 泣いてもいいんじゃ〜!


でも!

でも!明日は!!!


そんな言葉やメロディーを
あなたに届けたいんです。


そして、、、

今年リリースの

新アルバムは???


そうスゲぇ、アルバムを今
創っています。


だから期待して
待っててね。


時間はかかるかも知れない、
でも必ず最高になるよ。


とてつもない名盤を
創り上げてみせます。


いまだに、
楽器屋では逃げ回りながら、、、


そう、また



たったひとりで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?