ディルックに感謝してる話

ゲームど下手くその初心者がディルックに救われた話をします!

フォロワーが楽しそうにプレイする姿に感化され原神を始めたのが 2022年7月19日

モンドの魔神任務を終えたのが 2023年7月17日

ディルックがガチャでやってきたのが 2023年7月30日

璃月の任務をクリアしたのが 2023年8月14日

いきなり日付を列挙しましたが、原神を始めてからモンドをクリアするまでに丸一年かかっていること、ディルックが来てから一か月で次の璃月をクリアできていること、お分かりいただけたでしょうか。

モンドをクリアするまで――マルチが開始できる世界ランクになるまで――が暗黒期で、よほど辛かったのか当時の記憶が殆どありません。
辛すぎて読み飛ばしたのかストーリーも覚えておらず、YouTubeでモンドのストーリーを復習し、ディルックが出ていたことをやっと知ったほどです。

今では毎日一緒に冒険するほどかけがえのない存在になっているディルックですが、彼にこれほど深い思い入れがあるのには理由があります。
といっても劇的なことは何も起きません。ただただ、ゲーム音痴が救われたというだけの話です。
お時間ある方は思い出話にお付き合いください。

原神を始めてから一年は、挫折しては投げ出し、思い出した頃に復帰する、を繰り返していました。
チュートリアルを聞いているはずなのに、ゲームをする間隔が開きすぎ+牧場物語とポケモンがギリギリプレイできるレベルの生来のゲーム音痴のせいで、七天神像に近づけば体力が回復することを知らず、食べ物オンリーで回復していたほどです。
当然それでうまくいくはずもなく、その結果、
戦闘でダメージを受ける→食べ物で回復→満腹になり回復できなくなり、戦闘から離脱+バグだと思ってゲームを閉じてしまう→敵が時間で復活することを知らず、起動した瞬間に倒したはずの付近の敵にボコボコにされる ……
という悪循環に陥ってしまいました。

せめてキャラを育てようにも、素材……そもそも探索するための力がない……オススメされる配布キャラを得る力もない……の状態で、攻略サイトに書いてあることを理解するのも実践するのも難しく、途方に暮れる日々が続きました。
(余談ですが、回復手段やガチャのシステムについては、X(旧:Twitter)で泣きべそかく私にフォロワーが諸々教えてくれました。本当に感謝です。)

さて、ずっと引かずに置いていた初心者ガチャを引き、ノエルに来てもらった後、ちまちま貯めていた石で重雲・平蔵・香菱を仲間に引き入れ、編成を整えてモンドをクリアしたのですが、その後も依然としてデイリーをすべてクリアすることもままならず、運よくクリアできるものだけ進める毎日でした。

特に盾持ちヒルチャールと氷スライムは、手こずるうちに距離が離れすぎて自動的に敵の体力が復活してしまうことを繰り返し、ではと近付いて攻撃してもガード越しにダメージが通らず必ず戦闘が長時間になってしまうため、次第に疲弊し、戦闘を避けるようになりました。
となれば、探索も進むはずがありません。
地図を読むのが苦手で、崖から落ちた先にある木にワンパンで殺され、精神的に打ちのめされたこともあり、宝箱を見ても敵が出てくるかもと無視するようになりました。

重雲・平蔵・香菱はきちんと育てたら強いキャラだと今ならわかるのですが、モンド内の素材を得るのにも苦労していた私が璃月・稲妻のキャラを育てるための素材を得られるはずもなく、申し訳ないことにただただ持て余していました。
アンバーやガイアは操作感が合わなかったり敵と相性いまいちだったりして、その時は編成に加えることができませんでした(今はガイアにもお世話になってます!)

皆が楽しいと言っているゲームを自分が楽しめないことに悲しくなっていた頃、やっとマルチプレイができるようになり、これからは他の人に協力してもらいつつ探索を進めていきたいという意気込みのもと挑んだのが、放浪者のガチャです。(2023年7月25日~のガチャ)
空を自在に飛ぶ彼なら、崖や水上の探索も容易になるはず!と貯めこんだ石でガチャを回しました。

初めて金色に輝く光。初めての星5!
そこで来てくれたのがディルックでした。

当時すり抜けを知らなかったため、PUじゃないキャラが出てきたなと不思議に思いながらフォロワーに報告したところ、
「アタッカーですね!おめでとうございます!」
「縁がないと来てくれないキャラです!」
と迎えてくださって、報告したけど育成するかまだ決めかねていた単純な私は、
「じゃあ育ててみます!」
と背中を押されるように育成を始めました。
その時点では、あまり期待はせずに。

その頃にはゲームのシステムに慣れ始めていたのもあり、育成はさくさく進みました。
モンド出身のキャラなので素材が集めやすく、特に特産品のイグサは実質決まったルートを二か所通るだけで探索に不慣れな私でも簡単に集めることができました。
鉱石も花もモンドなら基本的に烈焔花以外はディルックでゲットできるため、キャラは切り替えず探索しました。ディルックは特に大剣ながら攻撃動作が速く、ストレスなく感覚的に集められました。

特に感動したのは、デイリークエストで氷スライムを倒せたとき。
あんなに苦しんでいた氷スライムをこんなに簡単に倒すことができるんだ、と心震えました。

盾もディルックの炎で壊すことができ、盾持ちヒルチャールを倒すのも苦ではなくなりました。
通常攻撃・スキルを交互に繰り返すシンプルな操作は、今まで避けていた戦闘をも変えてくれました。
そう、比喩でなく、ディルックのおかげで世界が変わりました。

それからは、どこにでも連れて行きました。
過去にワンパンでやられまくった爆炎樹をディルックの突破素材のために倒しまくりました。
その時もアタッカーはディルックでした。
どんな元素の敵が相手でもディルックをアタッカーとして採用し続けるために、味方にどの元素のキャラを編成すればいいかを考えるようになりました。

サポートしてくれるキャラを育てるためにボスを倒しに行くときもディルックと行きました。

「どうすればディルックをもっと強くしてあげられるようになるんだろう?」
と考えるようになり、秘境にも行くようになりました。

天賦も3冠にしました。

ディルックに助けられてフォンテーヌまでたどり着いた私としては、「ディルックは弱い」という声を聞く度、胸が痛みます。

確かに、星5アタッカーとして他を圧倒するほどの強さではないのだろう、と正直に思いますが、上述のように、ディルックには、ゲーム初心者をより魅力的な世界に導いてくれる強さがあります。

間違いなく原神を代表するキャラの一人だと、胸を張って言えます。

長々とここまで書き連ねたのは、それを誰か――たとえ今これを読んでくださっている方がたった一人でも――に伝えたかったからです。

もしガチャ報告をしたときに、
「すり抜け残念ですね」「弱いですよ」
と周囲から言われていたら。
私はディルックを育てていなかったかもしれません。

すり抜けは疎まれがちですが、意図せぬ出会いとして楽しむ気持ちを今後も持ち続けたい、他の人が初めてディルックを迎え入れた時、「おめでとうございます」と声をかけられるプレイヤーでありたいと思います。

次回のアップデートでは、閑雲の実装でディルックの落下攻撃が強化されるかもしれないということで、今からワクワクが止まりません。

これを機に、持っているけど使ってないという方がディルックの魅力を知ってくだされば、今すでにディルックをメインで使っていらっしゃる方がまた新たな魅力を見出してくだされば、それは原神というゲーム自体がもっと魅力的になったと言えるのではないでしょうか。

これからもディルックと一緒に旅をします。

きっと他のプレイヤーの方にも思い入れのある推しがいて、世界が変わった瞬間があって、これからもその思い出と共に、旅をされるのだろうと思います。

マルチの世界のどこかで会いましょう。

ここまで読んでくださってありがとうございました!
長々と書き連ねましたが、この言葉で締めくくります。

星と深淵を目指せ!