トレーディングボット管理ツール「波平さん」

仮想通貨のトレーディングボット（ドテンくんなど）を使っていると、急な相場変動があったり、取引所のエラーによって、トレーディングボットを停止したり、起動したいことがよくあると思います。また、相場環境にとって、複数のトレーディングボット（ストラテジー）を切り替えたい場合もあります。そういったニーズを解消するために、トレーディングボット管理ツール「波平さん」を作成しました。ボクはこのツールのおかげで何度かピンチをチャンスに変えることができました！

※本ノートには、トレーディングボット本体についての内容は含まれていません。トレーディングボットはご自身でご用意してください。

※仮想通貨価格は他の金融商品よりもボラティリティが高く、急激な相場の変動により、特にレバレッジを利用した証拠金取引などで予期せぬ甚大な損失を被ることがあります。相場環境によっては、資金がゼロになる可能性もあります。覚悟の上で、必ず余剰資金で試されるよう、お願いいたします。

本ノートでは、「波平さん」の設定方法を解説します。

目次

・波平さんの概要
・SlackでBotの設定をする方法
・波平さんのコードと初期設定方法
・波平さんの使い方
・複数のトレーディングボットへの対応
・おまけ：Slackbotのアイコンを設定する

波平さんの概要

波平さんはSlackを活用したトレーディングボットを管理するためのツールです。Slackにコメントを送信することで、トレーディングボットを起動・停止をすることができます。Slackを使うことでスマートフォンやPCから気軽にトレーディングボットの起動・停止がおこなえるようになります。

実際に波平さんを使用している画面はこちらです。

波平さんのシステム概要
波平さんのシステム概要は以下のとおりです。
※本ノートには、トレーディングボット本体についての内容は含まれていません。トレーディングボットはご自身でご用意してください。

対象読者
・ドテンくんなどの仮想通貨のトレーディングボットを運用している方
・日中は忙しく常にPCを見たりできない方
・Pythonのコードを編集するのに抵抗がない方

Slackのワークスペースを用意する

波平さんはSlackbotのため、個人用のSlackのワークスペースを作成します。ワークスペースは無料で作成することができます。以下の記事を参考にワークスペースを作成してください。

・Slack のはじめ方 — ワークスペース作成者編

本記事の内容とは関係ありませんが、Slackのワークスペースを個人で作っておくといろいろと便利なのでおすすめです。Slackの活用方は以下のnoteなんかも参考になります。

・「孤独のSlack」で日々を健やかに過ごすために作成した「5つのチャンネル」

Slack側の設定（Botの作成・APIの取得）

ワークスペースが作成できたら、さっそく波平さんの設定を行なっていきましょう。

まずSlack側でボットを作成するための準備を行います。まずはここにアクセスしてください。　https://api.slack.com/apps

①アプリの作成

以下の画面が表示されると思いますので、Create New Appを押します

「App Name」と「Development Slack Team」を設定します。「App Name」はお好きな名前、「Development Slack Team」は先程作成したSlackのワークスペースを入力します。入力がおわったら「Create App 」を押します。

②ボットの設定、ワークスペースにインストール

Basic Informationから「Bots」「Permissions」を選択します。

続いて、ボットの表示名を入力します。Display nameに「波平さん」と入力します。※こちらはお好きな名前で大丈夫です。

作成したbotをワークスペースにインストールします。

③APIトークンの取得

「OAuth & Permissions」からSlack botを操作するためのTokenを取得します。取得したトークンは、あとで使用しますので、保存しておいてください。これでSlack側の準備が完了しました。

この画面の下の方に「Scopes」という箇所があるので、こちらに「bot」が付与されているかご確認ください。

波平さんのコードと初期設定方法

まずは、pythonのslackbotライブラリをお使いのサーバーにインストールします。pip installコマンドを実行します。

$pip3 install slackbot

波平さんのソースコードは以下のDropboxに保存しています。こちらをダウンロードしてお使いください。