黒田杏子俳句鑑賞4 「山茶花」
山茶花の散る道天に至りけり 黒田杏子
句集『花下草上』より
和泉山脈は、吉野・大峰と並ぶ修験道の二大聖地と称されています。その中腹にある堀越癪観音(ほりこししゃくかんのん)の山茶花の巨樹を見てきました。昨日(2023.11.12)のことです。
山茶花の散る道天に至りけり 黒田杏子
先生のこのお句が堀越癪観音で作られたということではありませんが、秋から冬のこの時季に咲き、また散りゆく山茶花の花に出合いましたので選びました。
今回は堀越癪観音の写真を何枚か貼ります。先生のお句に失礼かとも思いましたが、「山茶花との出合い及びそのときの心の動き」をうかがい知るよすがにもなるかな。大目に見てもらえると思います。
山茶花の散華、天に至る道…
先生のお句の山茶花の色は、ピンクでしょうか? それとも白でしょうか?
また、山茶花の花の散り敷く道の先にあるという「天」とは何か?とも。
私の道はまだまだ遠い。
2023.11.13
(はじめに) 2023.10.16 記2023年10月、黒田先生の最終句集「八月」から一句選んで鑑賞しようとする試みを始めました。おそれおおいことですが、先生は許して下さるでしょう。たぶん。(黒田先生の最終句集『八月』から一句選ぶことにしていましたが、この句集に限定せず、先生が四季おりおり詠まれた句を鑑賞したいということで、上記3行を削除しました。2023.11.13)
最初に一句選のルールといいますか、考え方を整理しておきたいと思います。今後変更しまくるかもですが、まずは、心構えですね。
[心構え五則]
一 一句はその日、(不遜にも)先生から呼びかけられていると感じた作品を選ぶ(ランダムです。したがって、作品の季語と本投稿時の季節が一致しないことがある)。
二 鑑賞する、ということはできの悪い弟子(自分)にはできませんから、先生の句を鏡として自らを映すような文章になると思います。たぶん。
三 投稿頻度は週一ぐらい。文字数は400字以内。(とりあえずスタートします)
四 過去撮影を含む自分で撮った写真を一枚貼り付ける。このnoteが見つけてもらいやすいように、あるいは見栄えするように。(マッチングにおいて先生に叱られるかもですが)
五 真面目にやる、急がば回れ、志を高く(先生の教え三訓)
以上