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夜明け前/西川緑道公園〜岡山市


西川(にしがわ)は、400年前の江戸時代初期に開削された用水路だということです。この用水の目的は、城下町でさまざまに使用することはむろん、城下周辺および下流の児島湾干拓田の灌漑用水、そこに住む農家の生活用水、また集落環境用水でもあったのでしょう。

滔々と流れる続ける西川。おそらく、特に戦後の都市化や生活様式の変化により、その灌漑機能は漸減してきたはずですが、なお市街中心部にあってうるおいの街づくりとして環境用水に重きを置き、このような大規模な親水緑道公園の整備が立派になされたことは稀有なことだと思います。

こんな西川を、水に関わる者として、一度夜明け前に歩いてみたかったのでした。

(注)西川は、現在も下流(旭川河口近く)の干拓水田の灌漑用水に利用されているようです。


おしまい