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自動車専用道路から見える棚田の今


奈良と和歌山の県境付近の京奈和自動車道を走っていますと、橋の下の田園風景に、いつも目がいきます。狭い谷地形の農地は緩傾斜の棚田を形成していて、まこと美しいのです。

いつか行ってみたい、歩いてみたいと思いながら、もう数年が経ちます。近くに自動車道のインターがなく、アクセスも悪そうでしたので。

しかし、今、まさに青田が広がり、輝く農村の原風景が見れます。広沢池周辺の田園や明日香村の真神原を彷彿とさせるような景観、と言えば言い過ぎでしょうか。


自動車専用道を見上げた。

前置きが長くなりましたが、ついに今日、そこへ行くことができました。

以下、風渡る青田の風景です。

自動車専用道路の橋梁。いつも橋の上から見ている。



ネットは鳥害対策? イノシシ対策?



錆びた金網の柵はイノシシ対策だと思います。



背丈ほどのこの金網は鹿対策でしょうか? 周囲は住宅団地が迫っておりますので、鹿が出るとも思えないのですが。どうなんでしょう?



稲はすくすく育っております。
すこしの雑草もありません。丁寧に栽培管理されているなあという印象です。




写真では見えませんが、周囲の山の上は、大規模住宅団地(ニュータウン)です。
ここだけが取り残されている感じします。



正面は岩湧山(和泉山脈東端)と金剛山を結ぶ稜線でしょう。山の向こうは大阪です。



農小屋内は綺麗に整頓されていますね。



コンクリーの道路、水路、畦畔。土地が狭いですからね。



谷の低いところに川が流れています。下流は紀ノ川に流れ込みます。



地元の神社です。



鳥居をくぐると石段の上には複数の祠がありました。詳細は無知です。



見上げた送電塔。この電気は紀伊半島奥地のダム(水力発電)から送られてくるのでしょうか?


今に残る田園風景に、周囲の大規模開発地(ニュータウン)との対比で、すこし考えさせられるものがありました。

まだ考えがまとまっておりませんし、開陳するときは科学的根拠を持ってしなければならないと思いますので、自分に課す今後の宿題ということにし、池乃めだかばりに「今日はこれぐらいにしといたるわ」。(笑)で終わります。

   難問も忘れてしまふ青田風

2023.7.19