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夏の寺(當麻寺浄土庭園編)

はじめに

何事にも「旬」というものがあります。
野菜も果物も、また山や海で遊ぶのも、絶好のシーズンというものがあります。人の一生にも旬があるように思われます。(ちなみにワタクシの旬は、たぶんとっくに過ぎた。)

そういう意味で、今回の夏の寺、ましてや夏の「浄土庭園」は、けっして旬ではありません。熱中症警戒アラートが発出されるような、日差しの強い、ものみな渇く、白いうるおいのない世界です。

浄土庭園にあって、旬の実際として、桜シーズンや牡丹の咲く頃、あるいは雪化粧の景にも、この世でない世界(浄土)を感じ、感激した記憶があります。これが旬です。

しかし、今日のような、それとは真逆の環境の浄土庭園はいったいどうなっているんだろう? それを見てみたい、体験したい。とやってきました。

前置きが長くなりました。

今回は、奥院浄土庭園が目的ですので、寺域の西端にある奥院駐車場(下写真参照)まで、坂を登ってきました。ここからの方が、奥院が近いからです。ですので、通常の参拝順路とは逆になります。

以下、写真多めです。ご注意ください。


奥院駐車場から東を望む。大和青垣(龍王山、巻向山、三輪山)が見える


奥院は左端(西端)です。いちばん奥ですね


今回ご紹介するのは絵地図の上半分(奥院浄土庭園)のみ。楼門や宝物館は割愛します


奥院

さて西口(裏口)から奥院に入る。

ぼたんは今はない


左大方丈(一部)。右阿弥陀堂。いずれも裏から見る


大方丈


大方丈


正玄関



本堂御影堂

浄土庭園は本堂の裏になります。






阿弥陀堂




浄土庭園

いよいよ浄土庭園に入る。


阿弥陀堂



宝池









十三重塔



阿弥陀仏石像







けなげに生きる

















おわりに

旬の過ぎた、あるいは旬のまだ来ぬ浄土庭園。そんな庭園に、しかし実際に行ってみると、新しい発見もあり、悪くないな。枯れた魅力というか。これも浄土世界なのだろうか。

また来ようと思う。ていうか、まだまだ當麻寺の一部分、数時間しか見ていないから。


牡丹シーズンの浄土庭園の図(境内看板)


   睡蓮の裏返る葉に浄土かな


おしまい
(2024,7,17)