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香具山南麓の「天岩戸神社」
朝からあんまり暑いので、緑陰と闇を求めて、香具山南麓の「天岩戸神社」へ行きました。
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「天岩戸(あまのいわと)」とされる巨石四個は、天照大神さまを祀る天岩戸神社の御神体らしいです。
天照大神さまがお隠れになった岩戸の中に、自分が入ろうなどと大それたことは考えません。岩戸を遠くから拝するだけでも、少しはひやーっとするのではないかと思ったのです。
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さて、天岩戸神社のある方向に、天香具山南麓の集落の狭い道を歩いて行きます。
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なんの樹かわかりませんが、こんな巨樹が何気に立っていました。大きすぎます……これこそ「神」?
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着きました。天岩戸神社の鳥居です。
さっきの巨樹と違って、可愛い大きさ(人がようやっとくぐれるぐらいの高さ)です。
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鳥居で思い出したのですが、最近、『まほろばの鳥居をくぐる者は』という本を買いました。とてもおもしろい!
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・芦原瑞祥『まほろばの鳥居をくぐる者は』
装画 遠田志帆
・2021年6月30日 初版
・第2回ビーズログ小説大賞 特別賞受賞作 書籍化
・神社の娘、宮子のお話。奈良が舞台。
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話をもとに戻します。
天岩戸神社には拝殿しかありません。巨石が御神体だからです。古い信仰の形といわれています。
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清掃等維持管理が行き届き、清々しい境内です。
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天岩戸とされる巨石四個は、拝殿の裏にあります。畏れおおいので写真は撮りませんでした。
目を凝らすと、確かに割れた巨石が斜面に半分埋まっています。そして穴があります。古墳の石室の入口のようにも見える。穴の奥は闇です。見えません。しかし、すこしひやーっとしてきました。
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拝殿にスリッパ用意されてあったので、靴脱いであがりました。何枚もの絵馬が飾ってあります。
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「暗黒の世界が明るさを取り戻す天照大神さまご出現の図」です。
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天岩戸神社を辞し、香具山南麓から南を望むと、飛鳥の真神原(まがみがはら)が広がっています。
この時季、すくすく稲が育ってます。この暑さと水が、お米の成長エネルギーなのですね。
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お米のために今すこしは痩せ我慢。やがて夏が過ぎゆき、そしていっきに秋が来ることでしょう。
なので、暑さにまいる日中は、暑い暑いとぼやきながら、頭の上のもう一人の自分が暑さを楽しめばよいのだと思います。(←言うだけの凡人。)
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足下に小さな蓮池がありました。もとは水田かな。蓮の花は、近くにある集落墓地の仏花用か、はたまた地元の方の心遣い(景観配慮)か。
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「早よ恋と天の香具山秋待ちぬ」
ああ、暑い暑い。解っていても願う……早よ来い、秋!!
おしまい
※本記事は過去記事(R3-7-18)を改稿したものです。