【スプリングS】デムーロ騎手のフォルコニアは3着までの巻
皐月賞への優先出走権が付与される3つのレースのうち、スプリングSは施行日の兼ね合いから皐月賞の優先出走権が獲得できる最後のレースとなる。
中山芝1800mの特徴としては、スタート直後に1コーナーを迎えるため、レース序盤から乱ペースとなることは稀。
逆説的に記せば、発馬センスとスッと好位につける二の脚はかなり重要。
16年のミッキーロケット
17年のサトノアレス、トリコロールブルー
18年のゴーフォザサミット
19年のタガノディアマンテ
上記した5頭は、人気を背負いながらも馬券圏内を逃した出走馬であり、16年3着のロードクエストにしても実績面で劣るマイネルハニーを差し込めなかったあたりは、レース序盤のロスが響いたと言わざるを得ない。
発馬にしても、二の脚の程度にしても、得てして競馬新聞などでは事細かに言及されておらず、どうしても着順や走破タイム、上り3Fのタイムに目が行く方が大多数だと思う。
ただし、重賞クラスかつ特異な中山芝1800mというコース形態を踏まえれば、繰り返しになるが、ゲートと二の脚の程度は把握しておくに越したことはなく、当然のことながら、今回の予想記事でもその辺りの話に文量を割かせてもらった。
また、スプリングS特有の傾向としては、道中にしても、小回りコース故、途中の区間でガクンとペースが緩むことはなく、キャリアの浅い馬や1勝馬にとってはタフなレースといえる。
近年こそ重賞・オープン経験不問の傾向が強まっているものの、過去10年で57頭が出走し、連対実績を有する1勝馬は僅か2頭。
したがって、2勝以上のキャリアを有することは、本レースに臨む上でのボーダーラインといえる。
それでは、実際に今年のスプリングSの展望について語っていきたい。
皐月賞を前に、ヴェルトライゼンデは勝ちにこだわる競馬をするのか。
三浦皇成騎手に手替わりするサクセッションは1800mでも通用するのか。
などなど、出走メンバーそれぞれの長所・弱点も含めてチェックいただき、明日のスプリングSのイメージを膨らませてほしい。
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