調教診断

弥生賞最終追い切り診断

3/9(日) 弥生賞(GII) 中山 芝2000m

ここ数年は、日本ダービーの最有力馬が軒並み「皐月賞」→「日本ダービー」の直行ローテを選択するため、ディープインパクトダノンプレミアムが勝った年などと比べると、メンバーレベルの低下傾向は否めない。

そんな中、今年はサトノフラッグワーケアという、これはこれで日本ダービーでも楽しめる素質馬が駒を進めてくれたわけで、一競馬ファンとして両陣営の決断には心より感謝申し上げたい。

大方の競馬ファン同様、興味の矛先はこの2頭と言いたいところだが、1週前追い切り診断→前走診断→今回の最終追い切り診断と、各馬の適正や状態、キャラをくまなく観察してきたなかで、既に弥生賞の本命馬は1頭に絞られており、どちらかという、その1頭を除いては、展開ひとつで一波乱あって不思議ないとすら思っている。

特段、人気馬を嫌っているわけではないが、フェブラリーSで最低人気(⑯人気)のケイティブレイブを馬券対象とできたのも、レースの本質と、出走各馬の状態面を冷静に判断していたから。

だとすれば、舞台となる中山芝2000m。

パンサラッサウインカーネリアンの動向ひとつでかなり面白いレースになると思いますよ。ええ。

結果にしか興味のない方はお断り。

プロセスと結果の両方に価値を求めてくださる方に読んでいただければ嬉しく思います。

アラタ(牡3)
3/4(水)美浦 南W 良
67.3→53.0→39.5→12.6
・馬場の9分どころを周回し内側に僚馬を置く形。
・直線に向いてからの手間替えもスムーズ、ハミを噛む仕草も一切なく操縦性の高さが伺える。
・L1で多少騎乗者が重心を前方に移し、手綱を譲る形でのソフトなゴーサイン。
・それなりに反応した結果が12.6という時計。気配は至って平凡。
ウインカーネリアン(牡3)
3/4(水)美浦 南W 良
66.4→51.7→38.1→12.1
・馬場の9分どころを周回し僚馬の内につけての併せ馬。
・長手綱でコントロール下に置けているように、こちらも操縦性は上々の部類に映る。
・全体時計を詰めたせいか、直線を待たずして右手前にスイッチした点はやや気掛かり。
・ノーステッキでフィニッシュ。騎乗者の重心の位置がほぼ一定で推移していたこから、馬のリズム重視の調整内容で5F51.7。これでレース当日反動さえでていなければ(歩様が硬いなど)過去ベストのパフォーマンスが期待できる。

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