スプリングS最終追い切り診断
3/22(日) スプリングS(GII) 中山 芝1800m
昨年のエメラルファイトは美浦南W4F51.3を併せ馬でマーク。
クロフネ産駒らしい、胴長で伸びやかなフォームが印象に残るストライドで、馬なりというより、馬の気に任せたようなイケイケの最終追い切りを経て見事スプリングSの覇者に。
二着のファンタジストにしても栗東坂路50.1の時計が物語る通り、この先を本当に見据えているのかと疑いの目を向けたくなるほどの負荷をかけていた。
トライアル重賞の定番、弥生賞やチューリップ賞では一週前追い切りでしっかり負荷をかけて、当週は馬なりでサラっと。
これが、調教診断する側の立場からみても定石といえる追い切りパターンになるのだが、1800mという非根幹距離、そして、どう考えても本番の皐月賞では厳しいと腹を括った陣営が、このスプリングSでメイチ仕上げを施している節がありありで、各陣営の特徴を踏まえたジャッジを行うことが肝要である。
そうした中、ここでは注目を集める1頭ヴェルトライゼンデの追い切り内容は秀逸だった。
短文にまとめている分、物足りなさを感じる方も一定数いらっしゃるかもしれないが、本当にいい動きをしている馬ほど、文量も自ずと少なくなる傾向にあるのだ。
一方で、そのヴェルトライゼンデを除けば、どんぐりの背比べで、あまり先入観を持たずにレースに臨むことをお勧めしたい。
それほど、動き、時計は三者三様異なっており、これはこれで馬券を買う楽しみがグッと増えた印象を抱いている。
先週は、追い切り診断で上々の評価をくだしたエーポスがフィリーズレビューを勝ち、サートゥルナーリアは当然として、追い切り診断の動きだけなら、決して過小評価していなかったサトノソルタスが金鯱賞を2着。
肝心の馬券でハメきれなかった鬱憤は、是が非でも今週末晴らさなければならない。
ということで、今週もこのスプリングSの最終追い切り診断よりお付き合いいただければ本望である。
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