中山牝馬S最終追い切り診断
3/14(土) 中山牝馬S(GIII) 中山 芝1800m
昨年は後にヴィクトリアマイルを制したノームコアが1人気で登場し結果7着。
逃げ・先行馬にとっては願ってもない1枠2番の枠順も、当時のノームコアのように脚を図る競馬に徹してしまうと、中山の場合は直線ドン詰まるというお決まりのオチと出くわす公算が高くなる。
そんな競馬するなら、馬券は買わないよ!
戦術が決まっていたのなら先に言えという気持ちもよく分かるが、そこも含めて競馬。
ましてや、この先にヴィクトリアマイルを見据えているとあっては、ライバル勢に手の内を明かすような乗り方は誰だってしたくない。
騎手にしても厩舎にしても、目標がこの先にあるからこそ、次を見据えた競馬をすると予想者側が腹を括っておく必要がある。
ましてや、中山牝馬Sはハンデ戦。
当然、ハンデが重い馬ほど、この先を見据えているわけで、今回のメンバーでいえば、
トップハンデ56キロが割り当てられたデンコウアンジュ。
次点(55キロ)のコントラチェックは厳し目に見ておく必要がある。
実際、昨年はトップハンデ56キロを背負ったアドマイヤリードが10着敗退。
55キロで最も先着を果たしたクロコスミアですら6着という結果に終わっている。
人気とハンデの両方を背負い、かつ目標が先と公言している出走馬に執着するよりも、人気もハンデも軽いメンバーに関心の目を向けたほうが、この中山牝馬Sに限っては楽しめると思う。
実際、今回の最終追い切り診断をみて、ヒューイットソン騎手が騎乗予定のフィリアプーラ(牝4)あたりは、十分にその資質を秘めていることに気づかされた。
その他にも、これは人気にはなりえないと思うが、馬券対象馬として十分警戒に値する伏兵馬を4頭ピックアップしている。
途中、何度か『利き脚』という言葉を用いているが、人間と同じように馬にだって右、左の利き脚という概念が存在する。
右周りのコースであれば、コーナーワークでは右手前で走り、最後の直線は左手前で走らせるのが基本。
詰まるところ、左利きの馬には注意しておいたほうが良いということだ。
中京、新潟、東京といった左回りコースで凡走していたとしても、それは利き脚とは違う周回コースであり、だからこそ右回りコースに良績が偏っているわけだ。
そういった利き脚の観点含め、ご覧いただけると、好走・凡走を判別するための基準がより鮮明に描けるようになると考えている。
読者の皆様に、今年の中山牝馬Sの高配当の刺客となるべき存在を、いち早くキャッチアップしていただければ本望です。
ウラヌスチャーム(牝5)
3/11(水) 美浦 南W 重
66.1→52.4→39.1→12.3
・馬場の8分どころを僚馬を外に置いての併せ馬。
・頭の高さは相変わらずで流したに過ぎないコーナーワークの走法は、前肢だけ使って走っているような力が抜けた走り。
・直線に入り、手前を2度3度どころか、5度6度とスイッチしていた点はいただけない。集中力が足りないのか、馬体のどこかに異常があるかのような走り。厳しい。
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