見出し画像

リコリス・リコイル感想(10話)

アニメ10話の感想
アニメ冒頭のくるみとみずきが千束のために、心臓についての論文を探すシーンにてセリフの後ろの音響として、パソコンの駆動音がずっと聞こえている。そのあとの千束のセリフ「ハッ…(なかやま筋肉君風)」のセリフでその音が消えて沈黙する。その緩急が素晴らしい。

たきなの尋問シーンにて、最初暗闇から出てくるところ、そこは眼だけと光の当たっているシーンのみを描写して印象的にしている。
また、そこの声の演技として、優越とした、楽しんでいるとも聞こえる声がやばい。罪を犯してシャブに出てきた輩ですか?
二次創作で拷問が長けているたきながあったけど、納得だわ…

別シーンの真島が潜伏しているとの船に潜入し真島との言葉の応酬後の静けさ。ここ、実は無音ではなく、音がなっている。しーんとした静かな部屋の音がなっているのだ。今、いる部屋の空間、サイズ感が感じられる音の響き、日常生活の中で誰も話していなくても部屋が静かに音がしているあの音がするのだ。あと、空調かそこらへんに無造作に置かれているパソコンの音がする。素晴らしい… 手塚治虫だったか、漫画で「しーん」という擬音語を書いた日本人にしか聞こえない音の話を思い出した。耳の中の細胞液が動いている音がしーんというらしい…うろ覚えだ。

ミカと千束のやりとり。非常に光がすごい。部屋に差し込んでくる光がすごいのだ。千束は成人式のためにミカが用意していた着物を着るのだが、着物自体も白いし、光が常に当たっている。これから天に召されてしまうのかというぐらいに光が当たっている。ミカには全然光が当たっていない。
さかきさん(ミカ役)がラジオでおっしゃっていた千束の「お父さん」というセリフの重みをかみしめた。

最後の千束とミカの決意して赴こうとするシーンにて、千束の「フーッ」という息遣いが素晴らしい。決意を感じる鋭い息の吐き方。「ふー」としたら落ち着いてしますが、鋭く息を出すことで、決意、そしてこれから戦場へと向かうのだ、戦いが始まるのだという高揚感が生まれる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?