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【Amazon】■TAPDRA Arcade Jamma Board Pandora Box 6 3A 1300マルチゲーム■商品のレビュー★★★★

【F3のゲームが実に快適に動作! タイトーファンにオススメの逸品】

はじめに。
私のゲーム歴は1978年から。1991年よりタイトーとナムコの作品を中心にアーケード
ゲーム基板を収集している基板コレクターです。
現在、私が所有している海外製◯◯◯◯in1ゲーム機は当パンドラーズボックス6(JAMMA
仕様)の他、パンドラゲームズ3D、パンドラトレジャー3D、ラズベリーパイ+128GBの
レトロパイ、レトロぺディア、パンドラトレジャー 3160in1、以上6機種です。

■商品名:パンドラーズボックス6(JAMMA仕様)

この商品の仕様に関して。本体の実寸法は全長180mm x 全幅120mm x 全高30mm。
本体重量は248g。
本機の出力端子はHDMI端子 x1、VGA端子 x1、オーディオ端子 x1(アナログボリューム付き)。
本体のプッシュボタンはセッティングボタン(短時間押しでセッティング画面に。長押し+
電源の再投入で画像解像度の切替)のみ。
コントローラーはJAMMA規格端子で対応。本商品をコントロールボックスもしくは、
JAMMA規格対応のゲーム筐体に接続し、コンパネで操作して下さい。
各種USBコントローラーには非対応。そもそも、当機にはUSBコントローラーを接続する
USB端子がありません。

私はこの商品をシグマ電子のコントロールボックスであるAV-2001に自作のパンドラボックス
専用JAMMAハーネスで接続。コントロールパネルはシグマ6000TBを使用。
ちなみに、パンドラボックスのJAMMA規格のピンアサインは通常の5ボタンまでしか
対応していないJAMMA規格のピンアサインとは若干異なっていて、パンドラボックスの
JAMMA端子のピンアサイン27番とE番に1Pの6ボタン目と2Pの6ボタン目の信号を追加配線する
必要があります。
結果、私の環境では新たに当商品専用のハーネスを自作しなければなりませんでした。

出力解像度は720P(1280 x 720。アスペクト比16:9)の他、1024 x 768(4:3)、640 x 480(4:3)、
384 x 224(4:3)、など全4種類の解像度を選択可能。
1番低い解像度に切り替えればJAMMA端子経由でアス比4:3の業務用ブラウン管モニター(15kHz)に
画像(RGB)を映すこともできます。
解像度の切替方法は電源を落とした状態でセッティングボタンを押しながら電源を投入。
その後、セッティングボタンを2秒間以上ホールドしてリリースすれば切り替わります。

付属品は取扱説明書(表は英語、裏は中国語)1冊のみ。
本体のセッティングボタンを押すとシステムセッティング画面に入れます。本体のシステム
セッティング時の決定(選択)はAボタン、キャンセル(戻る)はDボタン。
ゲームリスト画面でゲームを選択、起動の際に1~2クレジットが自動的に投入されます。
が、コインボタンとスタートボタンは個別に用意されておりますので、パンドラゲームズ3Dと
違ってコンティニューを行わなければデモンストレーションを見ることができます。
ゲームを終了してゲーム選択画面に戻る方法はコインボタンとスタートボタンの同時押し。

システム(OS)全体の使用言語の切替可能。英語、中国語、韓国語から選択。
ゲームのジャンル分け&検索機能あり。連射設定(Aボタン限定)機能あり。
ゲームの難易度と残機数の設定可能。キーコンフィグ可能。ユーザーによるゲームの追加可能。
画面フィルター(スムージング)のオンオフ可能。どこでもセーブ&ロード機能なし。
プレイ履歴機能なし。

余談ですが、連射機能に関しては、詳しい方ならば本機とコントロールボックス(もしくは
ゲーム筐体)を接続するハーネスに連射装置を自作(DIY)で仕込むと言う強行手段もあります。
また、ノーチラス社製のNRS-1と言う連射基板を別途購入し、ハーネスにかませれば連射に
関する諸問題は一気に解決します。

●個人的に感じた当商品の最大の美点
各ゲームのアスペクト比の設定に配慮が感じられます。ちなみに、縦画面のアーケードゲームは
フルHDモニターに縦に表示されますが、アスペクト比はほぼ正確に3:4で表示されます。
横方向に引き伸ばされてフルスクリーン化する縦画面ゲームはクラッシュローラーぐらいでした。
(具体的にどう言った状況かは画像を参照)
他、横画面のアーケードゲームも解像度をアス比4:3の低解像度に切り替えれば正確な4:3表示を
堪能できます。なお、同環境下では縦画面ゲームのアス比は若干縦長になります。

●当商品に収録されている1300タイトルのゲームに関して
収録されている全ゲームタイトルの内、そのほとんど全てがアーケードゲームです。その他、
コンシューマ版の鉄拳シリーズやモータルコンバットシリーズ、ストII EXシリーズ、
セガのソニックシリーズ(MD版)などが収録されております。

基本的にゲームは全て北米版です。アーケードゲームはアクションゲームやシューティングゲーム、
レースゲーム、スポーツゲーム、パズルゲーム、格闘ゲームなど。他、カードゲーム、ビリヤード、
ボーリング、ピンボール、チェス、オセロ、ルーレットゲーム、囲碁、将棋なども収録されております。
クイズゲームや麻雀、ちょっと大人向けなゲームは見当たらないです。

●収録されているアーケードゲームに関して
78~90年代中盤のアーケードゲームの中から広く適当に選択した様な印象です。
が、ナムコの84年以降および、セガの86年以降の収録作品数が驚くほどに少ないです。
ナムコに関しては、具体的には以下の20作品しかありません。
ジービー、パックマン、ギャラクシアン(非純正品かも?)、キング&バルーン、ギャラガ、
マッピー、NEWラリーX、ディグダグ、ゼビウス、ギャプラス、バラデューク、ディグダグII、
妖怪道中記、パックマニア、ギャラガ88、タンクフォース、vsバトルシティー、マーベルランド、
ニューマンアスレチックス、ナムコクラシックコレクションvol.1。

個人的に、未収録で残念だった古いアーケードゲーム(~84年頃まで)は、ヘッドオン、
バルーンボンバー、ギャラクシーウォーズ、ルナレスキュー、スペースクルーザー、
ハレーズコメット、平安京エイリアン、スクランブルフォーメーション、スペースパニック、
リバーパトロール、リブルラブル、ボスコニアン、ドルアーガの塔、クレイジークライマー1&2、
フリスキートム、忍者くん 魔城の冒険、スペースチェイサー、Mr.Do!、ルート16、ツインビー、
など。
未収録で残念だった85年以降の新しめのアーケードゲームは、ワンダーモモ、ホッピングマッピー、
源平討魔伝、ドラゴンスピリット、スプラッターハウス、メルヘンメイズ、ブレイザー、クエスター、
ロンパーズ、デンジャラスシード、ベラボーマン、倉庫番DX、アサルト、メタルホーク、
ダートフォックス、フェリオス、ワルキューレの伝説、バーニングフォース、ファイネストアワー、
未来忍者、スティールガンナー1&2、F/A、ネビュラスレイ、マッハブレーカーズ、ナックルヘッズ、
アウトフォクシーズ、ナムコクラシックコレクションvol.2、ミスタードリラー、ファイナルラップ
1&2、ガイアポリス、ツインビーヤッホー!、究極戦隊ダダンダーン、対戦ぱずる玉、
アラビアンファイト、バーニングライバル、ダークエッジ、ラッドモビール、アウトランナーズ、
アフターバーナー1&2、ギャラクシーフォース、サンダーブレード、パワードリフト、
ターボアウトラン、グリッドシーカー、ライディングファイト、ナイトストライカー、
チェイスHQ、ダライアス1&2、ニンジャウォリアーズ、ウォーリアーブレード、鮫!鮫!鮫!、
スカルファング、グラディウス1~3、サラマンダシリーズ(サラマンダ、ライフフォース、
サラマンダ2)、アシュラブレード2、など。

個人的に、収録されていて嬉しかった古い(~84年頃まで)アーケードゲームは、マッピー、
ギャプラス、NEWラリーX、Mr.Do vs ユニコーン、Mr.Do ワイルドライド、Do! Run Run、
レディバグ、いっき、スイマー、ペンゴ、ジャンプバグ、フリッキー、ホッパーロボ、
ティップタップ、シンドバットミステリー、ボンジャック、ムーンクレスタ、スクランブル、
スーパーコブラ、プーヤン、ターピン、アミダー、ロックンロープ、タイムパイロット、
フロッガー、サーカスチャーリー、ジャイラス、ロードファイター、アルペンスキー、
アルカノイド1&2、クイックス、エレベーターアクション、スペースインベーダーシリーズの
ほぼ全作、奇々怪界、バルガス、エグゼドエグゼス、ソンソン、1942、戦場の狼、
ドンキーコングシリーズ、マリオブラザース、ポパイ、バーガータイム、バーニンラバー、
ジェネシス、ムーンパトロール、ジッピーレース、エクセリオン、シティコネクション、
クラッシュローラー、スターフォース、ウォータースキー、オズマウォーズ、などなど。
収録されていて嬉しかった85年以降の新しめのアーケードゲームは、エアーバスター、
リカルホーン、ついんくいっくす、極上パロディウス、対戦とっかえだま、バツグン、
アンダーカバーコップス、ウルフファング、ナムコクラシックコレクションvol.1、
ハイパーデュエル、ガンバード1&2、ストライカーズ1945 1&2、戦国エース、戦国ブレード、
ドラゴンブレイズ、ソルディバイド、達人王、プラスアルファー、サンダークロス1&2、
ゼクセクス(北米版・動作良好)、など。

収録されているアーケードゲームの中で新しめのゲームは、ナムコで言えばシステムNA-1基板
ぐらいまで、
コナミで言えばGXシステム基板ぐらいまで、セガで言えばシステム32基板ぐらいまで、
ジャレコで言えばメガシステム32基板ぐらいまで、タイトーで言えばF3システム基板ぐらいまで
収録されている印象です。
ナムコのゲームだと、システム1基板のゲーム(妖怪道中記やタンクフォースなど)は概ね快適に
動きますが、システム2基板のゲーム(マーベルランド)では音声に異常が生じます。
システムNA-1基板のゲーム(ニューマンアスレチックスなど)は音声に若干の不具合が出るものの、
動作は良好です。

CAVEのタイトルは「怒首領蜂 大往生」まで収録。「怒首領蜂 最大往生」は未収録です。

タイトーのF3システム用のゲーム(ダライアス外伝、エレベーターアクションリターンズ、
バブルシンフォニー、クレオパトラフォーチュン、逆鱗弾、ライトブリンガー、リカルホーン、
アラビアンマジック、ついんくいっくす、など)は動作スピードは概ね良好だし、
他の海外製ゲーム機では若干、もしくは多大な問題が生じるサウンド面も良い感じで動作します。
F3基板の収録作品と動作状況に関して、ザッとまとめると以下です。
(星の数が多いほど動作良好。満点は星5)

ダライアス外伝(★★★★)、バブルシンフォニー(★★★★★)、バブルメモリーズ(★★★★)、
ライトブリンガー(★★★★)、クレオパトラフォーチュン(国内版★★★★★)、
エレベーターアクションリターンズ(★★★★)、アラビアンマジック(★★★★)、
あっかんべーだー(国内版★★★★)、カイザーナックル(★★★★)、パズルボブル2~4(★★★★)、
ぽっぷんぽっぷ(★★★★)、究極タイガー2(★★★★)、逆鱗弾(国内版★★★★)、
リカルホーン(国内版★★★サウンドにノイズ多し)、ついんくいっくす(★★★★)、
ランドメーカー(★★★多少の表示異常あり)、アルカノイドリターンズ(★★★★)、
レイフォース(★★動作は軽いが、盛大な表示異常あり)、プチカラット(★★非常に重い)、
ハットトリックヒーロー95(★★★★)。

タイトーのF2システム基板のゲーム(メタルブラック、ガンフロンティア、ダイノレックス、
MJ-12、プリルラ、デッドコネクション、ニンジャキッズ、ルナーク、など)も概ね良好に
動作します。

カプコンのCPシステム(CPS)1~3基板のタイトルやSNKのMVS(ネオジオ)基板のタイトル、
コナミのGXシステム基板のタイトル、セガのシステム16基板(ファンタジーゾーン1&2や
エイリアンシンドロームなど)&システム32基板のタイトル、CAVE&東亜プラン&ライジング&
彩京&ビデオシステムのアーケードSTGは概ね快適に動きます。

それと、パンドラ トレジャー3Dやレトロぺディアではまともに動かないR-TYPE LEOが
かなり快適に遊べました。デコのウルフファングやエドワードランディー、コナミのパロディウス
シリーズ(パロディウス、極上パロディウス、セクシーパロディウス)やアイレムの
アンダーカバーコップスなどが良い感じで動いたのにも感嘆しました。

なお、本機は画像の出力解像度を切替られますが、解像度を下げれば下げる程に動作が少しづつ
軽くなります。快適性重視の方は是非お試しを。

●まともに動かなくて残念だったアーケードタイトル
デコの空牙やジャレコのロッドランドは常時処理落ち状態で、快適とは言えず。ギャラガと
ギャプラスとNEWラリーXは自機の爆発音(SE)なし。ドンキーコングのマリオの歩行音(SE)なし。
レイフォースはスプライト(キャラ)の表示が崩れているのでゲームにならず無念。

●総評
最後まで当方の長文レビューを読んでいただきまして、ありがとうございます。お疲れ様でした

この商品の1番のウリはタイトーのF3システム基板のゲームがかなり快適にプレイできる所だと
感じます。
当方、F3基板の主要タイトルは実機(基板)を所有しておりますが、「このレベルならば実機の
代替として遊んでも良いかも知れないな」と、この手の商品では初めて思えました。

ただその反面、ナムコのアーケードゲームのラインナップが酷くお寒い(星ひとつ減点した理由
です)のがなんとも残念な当商品。
しかしながら、タイトーファンおよび、15kHz対応モニターやコントロールボックス所有者の
皆様には色々と楽しめる逸品ではないかと思います。

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