【2022年有馬記念】2022年締めくくりのレース。3歳世代を評価したい。
1年の締めくくりの、有馬記念。出走馬を見るだけで、今年もいろんな競馬があったなーとしみじみ。
思い出されるのは、なんと言っても、今年の3歳世代の強さ。
東京優駿をレコードタイムで勝ったドウデュース。マイルCSを完勝したセリフォス。そして、天皇賞秋、最大パフォーマンスを発揮したパンサラッサを差し切ったイクイノックス。
前提として、有馬記念も3歳世代が中心。斤量ハンデも美味しいこの世代が有利であることを念頭に考えていきたい。
予想をする上で、考えていきたいことは、大きく3点。
・先行or差しのどちらが有利か
・求められる脚質について
・理想的なローテーション
○先行or差しのどちらが有利か
G1の舞台は、馬場を味方につけることがかなり重要。どちらが良いか結論から言うと、差しに展開向くんじゃないかと見ている。
12/24の中山11Rの結果がこれ。
札幌の洋芝を難なく走るディナースタが崩れ、後方から捲ったシルブロンやヴェローナシチーが届き、ディナースタから２頭分外にいたホウオウリアリティはぎりぎり残した。そう、完全に内が伸びない馬場である。外枠や、捲る競馬を得意としている馬に展開向くと思う。
○求められる脚質について
上がり最速35秒後半〜36秒が求められる舞台。
中山2500mというタフな舞台と、スタートからコーナーがまでが短く、早めにポジションを取りに行かないといけないということで、どうしても後半は時計がかかってしまう。
○理想的なローテーション
実は出走するだけで、結構なお金がもらえる有馬記念。出走するだけの馬と勝ちにいく馬との違いを考えた時に、「戦績」に傾向があると個人的に思っている。
<有馬記念好走馬と各レース好走馬（2021-2017）>
・天皇賞春6頭
・天皇賞秋5頭
・宝塚記念4頭
・東京優駿4頭
・菊花賞4頭
・凱旋門賞(好走というより出走)4頭
・皐月賞3頭
・エリザベス女王杯2頭
・ジャパンC2頭
天皇賞春・秋を評価。ジャパンC組で好走したのは2017年の天皇賞・秋を制したキタサンブラックと天皇賞・春を好走したシュヴァルグランくらいということもあり、ジャパンC組は軽視したい。やっぱりローテーション的にきついのかもなあ。
まとめると、
・3歳世代は評価高め。
・差しが得意な馬。外から捲れる馬。
・上がり最速35秒後半〜36秒前半での好走
・天皇賞春・秋を評価。逆にジャパンC組は軽視
◎イクイノックス
天皇賞秋、東京優駿を好走した3歳世代最強の一角。最後の直線での切れ味が異常で、上がりの速度は基本最速33秒台であり、タフなレースは合わないと思っていたが、天皇賞秋の本気のパンサラッサがつくる前傾ラップを差し切るという異次元ぶりを発揮。秋が充実期とは聞いていたが、これほどまでとは、と思わされたレースだった。枠も程よく外枠なのもプラス。現役最強馬タイトルホルダーが外枠に入ってしまったこともあり、この馬にとって展開が向くはず。2022年は、3歳世代が最強だっていうことを証明してほしい。
○ボルドクフーシュ
菊花賞2着馬。東京優駿4着のアスクビクターモアと差のない2着。タフな3000mを上がり最速36.3秒と求められる脚質と馬場が最も合いそうな馬。菊花賞終わってからすぐ、有馬記念が目標に、という発言から準備も念頭。そのおかげか中間調教がとんでもなくよかった。枠がちょっと難しい3番ではあるが、ラストランとなる福永騎手なら連対してもいい。輸送問題があるらしく、パドックの状況見たい。
▲タイトルホルダー
現役最強馬タイトルホルダー。凱旋門賞出走、宝塚記念、天皇賞春は圧倒的1着が示す通り、人気だけじゃなく、スタミナも本メンバー中No.1といっていい。天皇賞春の内容だけ見ると、外枠はそんなにマイナスじゃないとは思いつつも、内の伸びなさを考えると、この馬に展開が向かず、３番手評価に。ただ中山は最後の直線が300mちょっと。全然残るかも。と思っている。
△ジェラルディーナ
エリザベス女王杯からの参戦。モーリス産駒ということもあり、牝馬ながらパワー◎。なんていったって、香港ヴァーズ1着のウインマリリンを差し切ったほど。脚質もこの舞台に合うし、母のジェンティルドンナもこの舞台で好走した。
△ジャスティンパレス
菊花賞3着。秋からの調子はとてもいい。この乗り替わりもどうでるか。
△ディープボンド
大外枠だけが残念。天皇賞春も大外枠から2着。あるよなあ。
☆ウインマイティー
前残りの展開になるならこの馬にもチャンスがありそう。プール調教がとてもかわいかった。
☆ラストドラフト
差しの展開になるならワンチャンありそう。内有利の目黒記念、アルゼンチン共和国杯を外からの好走。外有利の今回なら。
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