コミケに現れたヴィーガンに思うこと

コミックマーケット104に行ってきました。
令和になってから猛暑続きで、参加された方々はお疲れ様でした。

今回は2日目に参加して、西館の待機列に並びました。
西館に並んだのはニート部さんのブースがあったから。
そして、噂となっているヴィーガンのデモが見れるからでした。

このヴィーガンのデモ、一部から批判されてるようです。
自分の意見としては、ヴィーガンのデモ、全然OKだと思います。
表現の自由の中でデモをされてるのであれば、デモを否定することは表現の自由を否定すること、それはコミケで頒布されている表現物にも返ってくるから。

表現の自由で認められた行為は否定しないのが自分の意見です。

そして、否定と批判は違うということです。
表現の行為は否定しない、ただし、表現された内容については批判する。
これを基本的には原則として考えています。

とあるYouTuberの動画を見て、「これは倫理的に、社会的に許されない表現ではないか」と述べることは表現への批判の一種だと思います。それを「YouTubeに載せるべきではないので削除する、載せないようにしてやる」というのは表現への否定です。

今回のデモの内容は、待機列が並ぶ公道に写真を掲げるというものでした。
写真を掲げるという行為は法的に否定出来ない、そして、それに対して不快感や反対意見を述べるのは批判の範疇だと思います。

個人の考えとしては、批判されるような内容だとは思いませんでした。
ひとつの政治的な主張として、そのような意見があるんだなと思った程度です。嫌な人には嫌な表現なのかもしれません。

(もちろん、何らかの法に違反するのであれば、粛々とそれに従うべき場面もあると思います。湾岸警察署より許可は出てるようなので合法と判断してます)

でも、何故、コミケの会場となるビックサイトへの公道を主張の場に選んだのか、これがわからないのです。

フェミニズム団体が反性的消費を掲げてデモや演説等の政治的主張をするのであれば、一定の政治的な効果はあると思います。
また、肉フェスが開かれている会場の近くでヴィーガンのデモをすれば、それもまた一定の政治的な効果はあると思います。

ですが、両者ともに主義主張が反発しあう場所で行えば、それはトラブルの温床になりかねません。マイナスの意味で主義主張がぶつかることによって、公道での論争や喧騒に繋がるという危険性はあります。

プラスの意味で主義主張がぶつかるとすれば、コミケでやっている政治家の街宣が当てはまるのではないでしょうか。

ある意味では、マイナスにもプラスにもならない、フラットで無用なトラブルを避けつつも大勢に政治的な主張をできる場なのかもしれません。
コミックマーケットの待機列というものは。

ただ、せっかくのコミックマーケットの場なのですから、ヴィーガンの団体としてサークルで参加しても良かったのではと思いながら、終わりたいと思います。

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