見出し画像

「辞めないこと」と「続けること」

 先週、THE NOVEMBERSのライブに行ってきた。ライブレポートはこんな感じ。

 アンコールで再度出てきてから、ボーカルの小林祐介が少し長めの話をしたのだが、その中で印象的な言葉があった。

THE NOVEMBERSっていうバンドは、「続けてきた」バンドというより、「辞めなかった」バンドなんです。
うろ覚えだからちょっと違うかも

 曰く、「続ける」というものには「努力」がつきもの。「辞めなかった」というのは、友達でもあるメンバーとずっと同じように時間を過ごしてきた、といった感じ。
 「続ける」というのは非常に能動的な行動だと思う。能動的な行動だからこそ、「動機づけ」が大事になってくるし、その動機を維持することこそが努力になる。
 一方で「辞めない」というのは受動的な行動とも思える。「辞める」という方が変化をもたらすので能動的だ。ただ、もちろん何もしないというわけではない。

 何かを続けることを美化しすぎると、続けられないことに目が向いてしまう。続けられない自分の評価が下がる。続けられている人と比較してしまう。自分の可能性を狭めてしまう。
 ただ、意識せずとも「辞めなかった」ことだってある。それは人によって異なるし、そこに「得意なこと」のヒントが眠っているかもしれない。

 「続ける」ために必要なことと、「辞めない」ために必要なことは、その行いによっても異なるし、人によっても異なる。ただ、自分がやりたいこととやっていることのバランスを考える上で大事になってくると思う。
 それはとても些細なことにも当てはまる。昨今のマスク事情もそうだと思う。意識してマスクをし続けている人もいれば、なんとなくマスクをつけるのを辞めない人もいる。そしてマスクを辞める選択をした人もいる。
 どんな選択の上に行動が成り立っているのかを省みる時間があるだけで、きっと日々の彩りは変わってくる。今日はどんな行動でどんな色に日々を染める?それこそが優雅な日々との対話になると思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?