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「ホスピタリティ・コミュニケーション」について学びながら足を広げる人

 通勤電車にて、隣のおじさんがお勉強していらっしゃる。「ホスピタリティ・コミュニケーション」という文字がチラッと目に入った。ホスピタリティの精神について一生懸命学んでいらっしゃる。素晴らしい。さて...

ホスピタリティー
・丁重なもてなし。また、もてなしの心。

スーパー大辞林

 もてなしの心!大事!世の中の人がほんの少しだけでもホスピタリティを身につけたら、どれだけ平和になることか!ネガティビティバイアスの逆じゃないか!是非とも身につけよう!僕も頑張る!
 せっかくそんなにいいことを学んでいるにも関わらず、横に座っているその人は大股を広げ、僕の脚にぶつかっている。僕が脚を広げすぎ?No、後に座ったのが僕で、座った瞬間から脚が当たっている。はて...
 怒るとかではなく、悲しくなった。せっかく「ホスピタリティ」について学んで、良き人間としての研鑽をまさに今重ねているその人が、近くの知らない人に対して全くホスピタリティを発揮できていないという皮肉!

 きっとこの人がホスピタリティを身につけたい動機と、公共の場でついちょっぴり周りに迷惑をかけてしまう動機とは別で存在する。前者の動機はお給料が目的で、後者の動機は日々のストレスなのかもしれない。近くの知らない人のためにホスピタリティを学んでいるわけではない。
 でも、それだとホスピタリティの本質を学べていないのではないかと思う。もし自分の上司がホスピタリティを学んでいるとして、電車でそんな態度でいるところを目にしてしまったらどう思うだろう。
 どうかあの人が立派な「会社人」であり「上司」でありますように...。

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