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痺れる言葉の応酬

 WEEKLY OCHIAIを見たいが為にNewsPicksのサブスクを再開した。今週の最後の一言が凄まじかった。

 YouTubeだと最後まで見られないのでわからない。自分のための備忘録として文字起こし。

 この世界には、「アスリートになる方法」と「世界観を構築する方法」と「生態系を構築する方法」の3つぐらいがあります。
 で、1個目は、何かあの、例えばなんだろうな、えっと、連勝したりとか、100mなるべく早く走ったりとか、あのー何かそういうようなものを作るような、記録に挑戦するとか、あと1対1で勝ち続けるとか、あの論文の数を増やし続けるとかいうのを、面白いっちゃ面白いんだけど、でもそれはそれでまた、なんだろうな、味わいは半分くらいで、つまり、数字に挑戦し続けてもそんなに面白いものは見えないし、なんか数字が数字になった瞬間に個別の意味はなくなってしまうので、あの、個別の意味を超えていくようなものを考えないといけませんよね。よく記録より記憶に残るようになりたいとか言うじゃない。例えば論文100本出したら101本目の感動は、本当に100本目や1本目と同じ感動が出るか分からないじゃないですか。そういうのはあるんですよ。だからそこは結構大切ですと。なんで、数字は別にそんなに重要じゃ無いんだが、数字が重要じゃないって言うと数字を出したやつだけが言える特権なので、あの、数字は重要じゃないんだが、数字は重要です、はい。わかりますか、この感じ。んで数字は出した上で数字が重要じゃない研究をするのは結構大切ですと。
 んで、もう一個はまぁ、世界観を構築しにいくっていうのは、アーティスト活動だったり、なんだ、哲学作ったりとか、本書いたりとか、ああいったような、何かとある世界観をこう、構築していくっていうのは凄い大切なことなんですけど、まぁ世界観は世界観で構築されてても、まぁみんな深遠な世界観があるので、あの、ただ言語にできなかったりとか、作品にできないだけだったりするわけで、まぁこの世界には世界観を構築することで飯を食ってる人も、物を作ってる人もたくさんいるんだが、まぁそれはそれであんまり、足りてなくてですね、世界観を構築するだけだと数字が足りなかったりとか、あの、まぁ、なんだ、お金が足りなかったりとかするので、世界観を構築するのはもちろん大切なんだけど、世界観を構築した上で世界観を構築する以上のことをしないといけないわけですよ、これはね、大切ですね。
 で、もう一個が、生態系を構築するってのがあって、これはビジネスとかは大体そうですね。何か⚪︎⚪︎さんが何とかを買って、生態系の中で生きててほしいんですよ。ミニストップに入って、なんだ、ソフトクリームを買った横で、あの、飲み物買ってほしいし、飲み物買った横で、なんだ、あの、ほら、弁当買ってほしいし、弁当買ってくる人がいたら、そこでアルバイトしてくる人もいて、アルバイトしてくれる人がいて物流があって、店舗があって、フランチャイズがあって展開されて生態系が構築されてるわけですよ。ミニストップの森みたいのがあるわけです。NewsPicksの森もありますよ。ユーザーが何人いたらいいかとか、ユーザーのじゃあ、あの、何だ、解約レートはどのくらいなんだとか、じゃあそれをどうやってマーケティングしていくんだ、広告にはどんだけ投資すればいいんだ、じゃあ資本市場からいくら引っ張ればいいんだ、これはどういうエコシステムが回ってるんだっていう、シンプルな生態系なんですけども、それを作ってくのはいいんだけど、まぁそれはそれでね、あの、人類の、何か、蠢きにただ身を任せてるとも言えるので、あんまり胸がときめかないじゃないですか。ねぇ、だって会社がね、あの、資本市場でどうなるかっていうのをやってくのも、まぁそれは重要だけど、まぁそれも重要じゃないわけですね。
 こうやって考えると、世の中には大切なことはいっぱいあるが、大切じゃないと考えることもできるわけで、そういった複数いくつかの価値観を、こう、見ながらですね、一番ヤバいのは、どれもヤバいからやらないって、して何もしないみたいなのも、それはそれで味わい深いんですが、あの、やれるだけやってみるほうが僕は面白いと思っていて、例えば、世界観を作んだったら、まぁ、本気で作品作ってほしいしですね、あの、研究だって世界観の要素があるんで世界観作ってほしいし、え、なんだ、アスリートとして記録を出したりとか数字を出したりとかトラックレコードを作るのもものすごく価値があることなので、とりあえずやってみた上で、まぁ、このくらいのもんかって思って次に行くくらいの、なんか、あの、断捨離感があるといいと思うんですよね。資本市場も全部そうなんですけども。
 で、そうやって考えた時に、あの、何もしないと、なんか、どれも知ったかぶりで終わってしまうんですけど。全部やってればですね、どれも大切だしどれもそんなに大切じゃないってことがわかるので、あの、執着なく世の中で生きてけると思うんですけど、そういったことをですね、日々実践しながらですね、あの、実に味わい深いことを考えてほしいと思うんです。で、あの、これが、結構、今日、あ、これは僕、今日、書こう書こう。

本編の最後のまとめの言葉の文字起こし。

食べるために生きるか
生きるために食べるか?
いや、そのどちらでもない。

まとめボードの一言

 食べるために生きるか、生きるために食べるかって問題がありますが、いや、そのどちらでもないと言えるような人がいいですね。
 これも難しいね、これね。
 つまり、食べるために生きる人もいるじゃん。で、生きるために食べる人もいるんですけど、なんか、生活のために仕事してちゃあ、面白くないじゃん。だけど、仕事のために生活してるのもよくないよね。で、そのどちらでもなければ執着を捨てられるんですけど、早くそうなって。面白い人になって。
 僕の喜びはですね、訳のわかんない人類になったみんなをですね、こう、見てると、「おぉ〜、君は随分極まってきたねぇ」と思いますので、私にとって学生さんは一人一人がかけがえのない作品でございますから、ぜひ、あの、私が死ぬまでの間にですね、面白く巣立って訳のわかんない状態になっていただけたらと思います。はい。

最後の言葉

 執着を捨ててしまえばいいのにね。

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